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月別一覧

ひあり奈央の占星術 8/1〜8/31

2020 年 8 月 1 日 土曜日

ひあり奈央

 

 

今月は夏休みを取る人も多い時期となりますが、社会的な活動は活発になりやすいタイミングが来ています。相変わらず、突然に、衝動的に物事を始めやすいのですが、能動的に動ける人にとっては生産的な1カ月となるでしょう。斬新なアイデアや大きな野心が生まれ、それを社会に活かしたいという欲求が強くなるタイミングで、かつその野心がストレートに行動に結びつきやすく、先月に比べると無駄も少ないでしょう。行動は大胆ですが、大雑把になりやすい面もあります。ここに注意しながら進めば、成果に繋がりやすいですが、今月前半は他者に対して言い過ぎたり、暴言を吐いたり吐かれたりという体験をしやすいので気をつけて。表現の誇張などにも注意しましょう。また普段は社会的な事柄にそれほど興味がない人でも、政府の政策や発言などについ反応して熱くなったりしやすい時です。客観的な視点を保持しながら、その場にあった発言を心がけるようにしましょう。

8月19日には獅子座の後半で水星を伴って新月が起こります。今年は働き方や、提供するサービス内容などの変更を迫られている人も多いと思いますが、この新月で新たなサービスや企画がとりあえずまとまりやすい空気感となります。この新月に向けて準備をしてもいいでしょう。半ば以降は、体調が良く体がよく動き、普段以上の活動量になる人も多そうです。恋愛では、束縛してべったりしたいという気持ちと自由でいたいという気持ちと矛盾する心が生まれやすいです。カップル同士でもバランスを取るのが難しい時期ですので、自分とは異なる個体の相手をよく理解しようという姿勢で進んでいくのがいいでしょう。

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日々是好日 第10回

2020 年 7 月 15 日 水曜日

山本有紀

 

◇6月○日

事務所に高校生のお子さんがいる人がいる。

そのお子さんがそろそろ、文系か理系かを決める時期とのこと。

⁂ ⁂ ⁂

高校生の頃、アラビア語を勉強したいと思って大学は外国語大学を志望していた。

そのため文系か理系かで悩むことはなかったが、途中アラビア語は語学の授業で勉強しようと思い直し、結局文学部に入った。

しかしその文学部も2回生になる時に転学部してしまった。

その後もいろいろ寄り道をして、一時は病院でアルバイトをしていた。医師という仕事も面白いな……しかも開業医儲かるね……と思った。しかし血を見るのはイヤなので、自分に医師は務まらないだろうと思っていた。ところが司法修習で行政解剖(ものすごくざっくりいうと、犯罪の被害には遭っていないが死因が不明の人の解剖)に立ち会う機会があり、驚くべきことに血を見ても体の中を見てもびくともしなかった。

解剖では、ご遺体をかなり細かく分解してその各々を見ることになるが、怖さや血がイヤという気持ちはどこかに吹き飛んで、人間の体はこうなっているんだな……こんなに精緻な作りなのね……と心から興味深かった。こんなに細かいいろいろで人間の体が成り立っている(本当に凄いのです)のだから、そりゃ少しでもおかしいところがあったら全身に影響するだろうね……でも人はみんなこのいろいろがバランスをとって生きているんだねぇ……そしてそのトラブル対応ができる医師や薬を作ってる人! すごいね! と医療従事者への畏敬の念が大変に高まった。15歳で行政解剖に立ち会っていたら、理系に進んでいたかもしれない。 (続きを読む…)

一杯の紅茶と英文学 〜『赤毛のアン』のお茶会編〜 第6回

2020 年 7 月 15 日 水曜日

第6回 なぜマリラはアンに料理を教えたのか?

南野モリコ

 

料理は女子の最強スキルと知っていたマリラ。

 

『赤毛のアン』がきっかけで欧米のおもてなしカルチャーに目覚め、英米文学に出てくる「お茶」というワードに必要以上に反応してしまう筆者が、『アン』に出てくる「お茶の時間」を深読みするコラム第6回です。「ふーん、こんな読み方もあるのね。アニメ版『赤毛のアン』の再放送でも見よ」と言いながら、気楽にお読み頂けると嬉しいです。

 

本題に入る前に、先月のコラムの補足をさせて頂きます。私のツイッターに寄せられた感想を読むと、「家庭招待会」の説明が分かりにくかったようですね。再度、説明させて頂きますと「家庭招待会」とは、ヴィクトリア時代のイギリス、アメリカ、カナダという北米エリアで、地域の住人同士が定期的に家を訪問して軽く近況報告をし合う、近所付き合いのマナーともいえる習慣です。

「家庭招待会」という訳語があてられていますが「お茶会」ではありません。岩田託子・川端有子著『図説 英国レディの世界』(河出書房新書、2011年)では「訪問」と訳されています。

 

家庭招待会という習慣は、映画や小説にもよく登場します。映画『Emma エマ』でも、エマが階級が下の女性を訪ねないことをミスター・ナイトリーに咎められる場面がありましたよね。日本にはない習慣なので二人の会話にはちょっと違和感が残ります。あくまで目的は「顔見せ」です。このような「家を訪ね合う」習慣があったからお茶会の文化が生まれたのかもしれませんね。

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産婆さんを訪ねて 第14回(最終回)

2020 年 7 月 15 日 水曜日

第14回(最終回) 長女たち

むらき数子

 

●家族から見た産婆

「ドンドンドン!」

呼びに来た人が夜中に戸を叩く音は、産婆の子どもとして育った人々の耳に終生残っています。雪だろうが、夜中だろうが、母は「産婆」となって飛び出して行き、いつ帰ってくるかわかりません。学校の参観日にも来てくれない母は、村中が集まる運動会のお弁当の時にもいません。「寂しいし、ヤだし、夜昼なし、時間が決まらないし」(山中三千恵さん、第11回、談)、産婆の子であることは楽しくありませんでした。

産婆の家庭では、主婦が不規則に居なくなり、家にいる時もいつも多忙でした。ある夫は「あんな暮らしは二度とやりたくない!」と言い、ある息子は「激職ですよ」と言って妻に主婦専業を望みました。

産婆の娘には、助産婦になり母・伯叔母・姑などの産婆の二代目・三代目を継いだ人がいますが、母が産婆であることに不満を抱き続け、助産婦にならなかった娘もいます。母を尊敬しながらも他の職に進んだ娘もいました。 (続きを読む…)

あてにならないおはなし 第9回

2020 年 7 月 15 日 水曜日

第9回 「心身バラバラの意味を探る」

阿部寛

 

前回の文章を読んでくださった方から、予想外の、いやある意味予想通りの、感想が寄せられた。例えば、「苦労をしてきた人は、優しくなれる」とか。「青年期の試行錯誤が今の阿部さんをつくった」とか。「よく頑張って生きてこられましたね。わたしももっとがんばらなきゃ」とか。そして、自分のがんばりがまだまだ足りないと、自らを責め、自己否定を強めた人もいた。

そんな感想に、疑り深いわたしも、一方では、かなりうれしかったり、いい気になったり、他方、かつての自分と重ねて、「私はやっぱりダメだわ」と受け止めることもあるよな、とちょっぴりつらくなったりもした。

読み手にはそのひとなりの生きてきた文脈があり、共感するところも違和感を持つところも様々だなあ、と改めて感じた。私自身の弱さの情報公開をしたら、読み手が自身の体験や思いを「場」に差し出す。まるで、当事者ミーティングをやっているような感じだ。何はともあれ、読んでもらえているというのは、この上なくうれしいものだ。これが書き続ける原動力ともなっている。

 

さて、あの当時の自分を私なりに振り返ってみる。なんともぶざまで、ひたむきで、素直で、ずるくて、浅はかで、泣けちゃうし、笑えちゃう。思わず背中をさすり、ハグしたくなる。

今どきのことばで言うと「生きづらさを抱えた人」、それって俺のことじゃねえか。でも、この言葉は空疎だ。何かを語っているようで実は何も語っていない。 (続きを読む…)

ひあり奈央の占星術 7/1〜7/31

2020 年 7 月 1 日 水曜日

ひあり奈央

 

先月21日に蟹座の新月(日蝕)のタイミングとともに、全く新しい目的や意思が生まれた人は多かったでしょう。それまでは想像もしなかった選択肢や新しい方向性が思いつくようなタイミングでした。それが6月28日から火星が牡羊座を運行し始めたことで、現時点で具体的な動きを取り始めたり、実際に新しいプロジェクトを始めたり、という流れになりやすくなっています。具体的にバタバタと状況が動いていく人はよいのですが、衝動的になりやすく、無駄なこともしてしまいがちな空気感で、体力を消耗しやすいので注意して動きましょう。

今回はこの火星が牡羊座に約半年間も留まるために、この間にトライ&エラーを繰り返しながら進化していくはずです。また7月5日には山羊座で月蝕が起こります。キャリアにおいて一つの節目を迎える人が多いかもしれません。それは同時に新たな出発でもあるでしょう。加えて7月半ばまでは、水星というコミュニケーションや思考を象徴する天体が、蟹座という家族や家などを表す星座で逆行しているために、家族間での言葉の行き違いや誤解、移転問題などで迷いや考え違いなどが起こりやすくなっています。可能ならば、この間はこのトピックについて決断しないほうがよいでしょう。 (続きを読む…)

あてにならないおはなし 第8回

2020 年 6 月 15 日 月曜日

第8回 「故郷のことばを手繰りよせて(つづき)」

阿部寛

 

(横浜の寿識字学校に毎週通い、必死の思いで綴り続けるのだが、書き出される文章は、うまく書こうという思いが先走るよそよそしいことばばかりだ。そんな姿を見かねたのか、主宰者の大沢敏郎さんから「ふるさとのことばで書いてみないか」という助言をもらった。

戸惑いながら書いてみると、これまでの文章とはまったく異なる響きと内容だった。

わたしの身体の本質であるにもかかわらず、そこから逃亡し、捨て去ったふるさとのことばと文化を手繰り寄せ、相向き合う格闘が始まった。

前回は、ふるさとを捨てて出ようと決意した青年期のあたりまでを、あえて新庄弁で綴ってみた。今回は、その続きだ。)

 

高3の秋、校内スポーツ大会のサッカーの試合で右足下肢の骨2本を骨折すた。連日の雨でグラウンドは田んぼ状態だったげんと、スケジュール過密を理由に学校側は大会を続行すた。ほしたら、俺の前の試合ではヘッディングを争って頭から真っ逆さまに落ちた学生が救急車で病院さ運ばれ、その次の試合ではオレが右足を骨折して救急搬送さった。事故続きのため、大会は中止となったげんと、大会続行の是非について学校側の判断に誤りは無がったのが、その責任を問う者は誰一人いねがった。俺の親父も母校の元教師だったはげ、どうやら遠慮した節がある。

オレは、治療のため1カ月半の長期入院となったが、そん時最初に頭をよぎったのは、「これでオレの受験は終わったなあ」と悔すさ半分、ほっと安堵半分の思いだった。 (続きを読む…)

産婆さんを訪ねて 第13回

2020 年 6 月 15 日 月曜日

第13回 ミツメのボタモチ

むらき数子

 

●ミツメのボタモチ

第一次ベビーブームの1949(昭和24)年に茨城県結城郡八千代町で開業した助産婦、新城清子(にしろ・きよこ)さんと枝けいさんは、自宅出産の頃は「三日目に沐浴に行くのは楽しみだったな、今日は甘いもの食べられる、って」と言ってうなずき合いました。

ミツメのボタモチは、産後三日目にボタモチを作って配るならわしです。産後の食事を白粥と塩気のモノだけに厳しく制限されていた産婦には「乳が出るようになる」と言われる特別の食べ物であり、ふるまわれる助産婦にも楽しみでした。

ミツメのボタモチは、図に見られるように関東地方で広く行われています。ただし、茨城県の中でも、八千代町の西隣の猿島郡(旧三和町、古河市)では行われていません。

1946年、染野光子さん(1921生れ、連載第4回)の実母は、婚家で出産した娘を三日目に見舞って帰宅したとき、家族に「向こう(婚家)のボタモチは甘かったかい?」と聞かれて当惑しました。実家の八千代町若ではあたりまえのミツメのボタモチを、5㎞西の尾崎(結城郡名崎村尾崎→猿島郡三和町→古河市)の婚家では作っていなかったのです。助産婦も猿島郡で開業していた人々はミツメのボタモチを知りませんでした。

新城清子さん(1925年、結城郡中結城村(→八千代町)生れ)は、母・新城志んさん(1900年、下館生れ)が1938(昭和13)年に産婆を開業して以来の二代目です。

枝けいさん(1924年、真壁郡川西村(→八千代町)生れ)は、看護婦と助産婦の資格を取得して病院に勤務しました。帰郷して1949(昭和24)年、助産婦を開業しました。 (続きを読む…)

耳にコバン ちょっとためになるボク的ロックンロール通信 第13回

2020 年 6 月 15 日 月曜日
第13回 この1年

コバン・ミヤガワ

 

 

「耳にコバン」を書き始めて一年がたった。

気がつけば1年。もう1年だ。

早いこと早いこと。

 

改めてこの1年を振り返ると、去年のこの時期からボクはある「呪縛」に囚われ続けている。

 

 

歯医者だ。

 

 

この1年、もうずーっと歯医者に通い詰めている。

月に3回ほどの歯医者通いを、現在進行形で続けている。

 

ことの発端は数年前、沖縄に旅行していた時だったと思う。

何の気無しに、歯の詰め物が取れた。

「お、ついに君も役目を終えたか。ご苦労さん」

と一応、ボクの歯の代わりを務めてくれた詰め物を労い、別れを告げた。 (続きを読む…)

日々是好日 第9回

2020 年 6 月 15 日 月曜日

山本有紀

 

◇2020年5月○日

彩流社さんに原稿を提出。ホームページの設定の関係で林タムタムのペンネームで書いていた連載に引続きという形で掲載されるとのこと。焦る。ちょっと照れる。

⁂ ⁂ ⁂

去年の今頃、「司法修習生」をしていた。

司法試験を受けて合格し(例年9月発表)、司法修習採用選考に申し込むと、最高裁判所に司法修習生として採用される(病気で修習できないなどの事情がない限り、採用されるとのこと)。12月に始まる1年間の司法修習を修め、その後考試(二回試験と呼ばれる。これを読んでいる司法修習生がもしいたら、君、とにかく集合修習で出た問題をちゃんと復習しよう、さすれば受かる)に合格すると判事補(裁判官)、検事(検察官)、弁護士となる資格を取得できる。

現実には、裁判官、検察官になる(裁判官になることを任官、検察官になることを任検と呼ぶ)ためには、司法修習が始まった早い段階で、任官あるいは任検したい旨教官である裁判官、検察官に売り込んでいったり、見初められたり(成績が優秀だとか、司法試験一発合格だとか、プラス熱意だとか)する必要がある。そして、司法修習中も優秀な成績をキープし、アンオフィシャルな内定をもらわなくてはならないとのこと(私のような平凡な修習生にはその全貌は可視化されなかった……)。 (続きを読む…)