ロシア・ナショナリズムの深層

ロシア・ナショナリズムの深層

ドストエフスキーの視線から
植田 樹/著
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発売日 : 2019/2/28

書名カナ ロシアナショナリズムノシンソウ
判型/製本 A5/並製
ページ数 306
ISBN 978-4-7791-2563-8
Cコード 0022
沸騰する民族主義は、150年前のクリミア戦争の敗北から革命へと向かう転換期と似ている。西欧に対する屈折した視点や感情はロシア知識人に共通する思想的骨格であり、そこにあるスラブ主義の本質をドストエフスキーから読み解く。植田 樹978-4-7791-2563-8ドストエフスキーの視線から
まえがき

第一部 沸騰するロシア・ナショナリズムのマグマ

 1 ソビエト連邦の崩壊

 2 チェチェン人との戦い

第二部 爆発するロシア・ナショナリズム

 1 モルドヴァの沿ドニエストル共和国

 2 グルジア(ジョージア)のアブハジアと南オセチア

 3 クリミア併合とウクライナ

 4 歴史的背景──兄弟の骨肉の争い

第三部 ロシア・ナショナリズムの源流

 1 領土に固執する民族の遺伝子

 2 ロシア・ナショナリズムの形成

 3 西方派とスラヴ派の対立軸

 4 民族統合の国家理念と体制

第四部 ドストエフスキーとロシア・ナショナリズム

 1 一九世紀後半の東方問題

 2 ドストエフスキーと『作家の日記』

 3 ドストエフスキーの評論① ロシアの正義

 4 評論② 正教とナショナリズム

 5 評論③ 愛国心とナショナリズム

 6 評論④ 西ヨーロッパとの対立と不信感

 7 評論⑤ 戦争論

 8 評論⑥ ヨーロッパとロシア

 9 評論⑦ ロシア人について

 10 ロシアの知識人

 11 プーシキン記念講演──和解をめざして

 12 国家と民

 13 民衆の魂

第五部 付録:ペトラシェフスキー事件
──ロシア思想史の断章

 1 ロシア民族の進むべき道をめぐって

〈ペトラシェフスキー事件〉〈ベリンスキーとゴーゴリ〉
〈『友人たちとの往復書簡の抜粋』〉
〈「ゴーゴリからベリンスキー宛ての手紙―
 一八四七年六月二〇日」〉
〈「ベリンスキーからゴーゴリ宛ての手紙―
 一八四七年七月一五日」〉
〈「ゴーゴリからベリンスキー宛ての手紙―
 一八四七年八月」〉

 2 ドストエフスキーの弁明と真相

〈ドストエフスキーの上申書〉〈嘘と真実〉
〈事件の真相〉〈回想──真実の告白〉

あとがき
植田 樹
うえだ しげる。
1940年生まれ。東京外国語大学ロシア科卒業。
日本放送協会(NHK)に記者として入局。
元モスクワ特派員、ニューデリー特派員、
ワルシャワ移動特派員、テヘラン移動特派員、解説委員。
元・日ロ交流協会 顧問、副会長。
著訳書に
『カーター回顧録』(共訳、持田直武 他訳、
日本放送出版協会、1982年)、
『新・ロシア人 上・下』(共訳、ヘドリック・スミス 著、
飯田健一 監訳、日本放送出版協会、1991年)、
『最後のロシア皇帝  ちくま新書』(植田樹 著、
筑摩書房、1998年)、
『コサックのロシア  戦う民族主義の先兵』
(植田樹 著、中央公論新社、2000年)、
『チェチェン大戦争の真実 イスラムのターバンと剣』
(植田樹 著、日新報道、2004年)、
『キャラバン・サライのロシア  歴史・民族・地政学 上・下
 ユーラシア選書8・9』(植田樹 著、東洋書店、2008年)、
『ロシアを動かした秘密結社 フリーメーソンと革命家の系譜』
(植田樹 著、彩流社、2014年)、
『諜報の現代史 政治行動としての情報戦争』
(植田樹 著、彩流社、2015年)、
『デーモンの画家ミハイル・ヴルーベリ
 その生涯と19世紀末ロシア』(植田樹 著、彩流社、2016年)
などがある。