
書名カナ | ヘイトノジダイノアメリカシ |
判型/製本 | 四六/並製 |
ページ数 | 297 |
ISBN | 978-4-7791-2292-7 |
Cコード | 0020 |
人種差別主義者にして性差別主義者、移民排斥論者のトランプ大統領が選出された「ヘイトの時代」のアメリカ。人種・民族・国籍といった観点で論じた刺激的なテキストからは「日本を問い直すためのアメリカ史」が浮かび上がる。
序 アメリカの歴史から考える 兼子 歩 第一部 マイノリティの表象 第一章 人種的〈他者〉としての黒人性 ――アメリカの人種ステレオタイプを例に――坂下 史子 第二章 先住民族の大地―― 「移民の国」という幻想への抵抗――石山 徳子 第三章 統治の制度としての多様性 ――アメリカ同性愛者権利運動の歴史から考える――兼子 歩 第四章 テクノロジーが創る国民・エスニシティ ――文化的アイコンとしての科学・技術と集団アイデンティティ ――土田 映子 第二部 マイノリティの「コミュニティ」を再考する 第五章 「差別でなく区別」考―― ジム・クロウ(人種隔離)は区別で、ERA(男女平等憲法修正) こそが差別なのか?――大森 一輝/森川 美生 第六章 人種主義を生き延びるためのエスニシティ論 ――コミュニティの二重性をめぐって――南川 文里 第七章 労働史から見た移民コミュニティ ――オマージュを乗り越えて――南 修平 第八章 黒人都市ゲトーを見つめるまなざし ――シカゴの事例から――藤永 康政 第三部 アメリカの「自由」とマイノリティ 第九章 「移動の自由」と「パスポート」 ――自由の国アメリカにおける不自由――梅﨑 透 第一〇章 「自由の国」の憲法と社会 ――日系人戦時強制収容から考える――和泉 真澄 第一一章 アメリカ難民政策の問題点 ――受け入れ国への「感謝」が意味するもの ――佐原 彩子 編者あとがき 「ヘイトの時代」を生き抜くために ――トランプ大統領という悪夢の処方箋――貴堂 嘉之 |