アフリカ系アメリカ人という困難

アフリカ系アメリカ人という困難

奴隷解放後の黒人知識人と「人種」
大森 一輝/著
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発売日 : 2014/3/13

書名カナ アフリカケイアメリカジントイウコンナン
判型/製本 四六/上製
ページ数 230
ISBN 978-4-7791-1991-0
Cコード 0022
アメリカ黒人にとって人種は圧倒的な「枷」であり、断ち切れない「絆」でもあった。「黒人であること」の屈辱と誇り、苦悩と喜び、絶望と祈りが、「アメリカ黒人」を新たな民族に鍛え上げた。その諸相を八人の知識人の生き方で読み解く。大森 一輝978-4-7791-1991-0奴隷解放後の黒人知識人と「人種」
    目 次

序 章 人種という枷、人種という絆
     一 人種差別はなくなったのか?
     二 差別が禁止された社会における差別という背理

第一章 黒人法律家が夢見た「メルティング・ポット」と「メリトクラシー」
      ――ジョージ・L・ラフィン(一八三四―八六)、
          アーチボールド・H・グリムケ(一八四九―一九三〇)
      はじめに
     一 統合から融合へ――ラフィンの人種混合論
     二 属性から業績へ――グリムケの自己責任論
      おわりに 49

第二章 黒人は「愛国者」たり得るのか?
      ――ジェームズ・H・ウルフ(一八四七―一九一三)
      はじめに
     一 GARと黒人復員兵
     二 ジェームズ・H・ウルフとは何者か
     三 「我々は何のために戦ったのか」
      おわりに

第三章 アフリカに真の「アメリカ」を作る
      ――アレクサンダー・クランメル(一八一九―九八)
      はじめに
     一 黒人にとっての「アメリカ」
     二 真の「アメリカ人」としてのアレクサンダー・クランメル
      おわりに

 【コラム1】 ブッカー・T・ワシントン――南部黒人を守る「ボス」

第四章 「無色」中立のデータで「黒人」の資質を証明する
      ――モンロー・N・ワーク(一八六六―一九四五)
      はじめに
     一 モンロー・ワークとは誰か?
     二 ワークはNYBで何を記録/主張しようとしたのか?
     三 ワークとNYBが残したもの
      おわりに

 【コラム2】 W・E・B・デュボイス――黒人解放運動の怜悧な「頭脳」

第五章 「人種」を否定する「黒人」活動家
      ――ウィリアム・モンロー・トロッター(一八七二―一九三四)
      はじめに
     一 ドン・キホーテ?
     二 近代的、あまりに近代的な
     三 忘れられたヒーローの発掘
      おわりに

 【コラム3】 マーカス・ガーヴィ――夢を売る「山師」

第六章 黒人「保守」派は何を守ろうとしたのか?
       ――シェルビー・スティール(一九四六―)、グレン・ラウリー(一九四八―)
       はじめに
      一 カラー・ブラインド論の系譜
      二 公民権運動の記憶
      三 黒人「保守派」の出現――勝利と「敗北」と再生の道
       おわりに

終 章 「人種」という虚構、「人種」という希望
      人種と向き合う
      記憶と希望を取り戻す

あとがき
大森 一輝
1963年北海道生まれ。北海学園大学教授。
一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位修得、マサチューセッツ大学アマースト校大学院歴史学研究科博士課程修了(Ph.D.)。
都留文科大学専任講師・助教授、ハーヴァード大学歴史学部客員研究員、都留文科大学文学部比較文化学科教授を経て、2014年4月から現職。
著書・訳書:『個人と国家のあいだ〈家族・団体・運動〉』(共著、ミネルヴァ書房、2007年)、『ダドリー通り──破壊された街の再生の物語』(共訳、東洋書店、2011年)など。