中欧のモダンアート

中欧のモダンアート

ポーランド・チェコ・スロヴァキア・ハンガリー
井口 壽乃/著 、 加須屋 明子/著
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発売日 : 2013/7/24

書名カナ チュウオウノモダンアート
判型/製本 A5/上製
ページ数 276
ISBN 978-4-7791-1916-3
Cコード 0070
19世紀後半から第二次世界大戦前まで、中欧の豊かなモダニズム芸術を紹介する初めての本。美術を中心に建築・写真・デザイン等を含む中欧4ヵ国の芸術について、具体的な作家と作品を紹介しつつ解説する。カラー口絵32頁。井口 壽乃加須屋 明子978-4-7791-1916-3ポーランド・チェコ・スロヴァキア・ハンガリー
はじめに──中欧の芸術の歴史的背景

I ポーランド
1 「若きポーランド」とその周辺
   ──モダニズム期における民族様式の追求 1890-1918
    ◉ロマン主義、写実主義──ロダコフスキ、マテイコ
    ◉「若きポーランド」──印象派、象徴主義、ネオロマン主義

2 「構成主義」
   ──両大戦期、インターナショナルな前衛運動 1923-36
    ◉形態主義──チジェフスキ、プロナシュコ兄弟
    ◉構成主義──ストシェミンスキ、コブロ、スタジェフスキ

3 クラクフを中心とする動き
   ──ヴィトカッツィ、色彩派、グルパ・クラコフスカ、
    カントルと戦後へ
    ◉ヴィトカッツィ・多彩な孤高の天才
    ◉色彩派──ツィビス、チャプスキ、ナハト=サンボルスキ
    ◉グルパ・クラコフスカ

4 ポーランドの写真
   ──黎明期から芸術写真へ。フォトモンタージュ
    ◉フォトモンタージュ
      ──シュチュカ、ヴウォダルスキ、ポトサデツキ

Ⅱ チェコ、スロヴァキア
1 抽象絵画の誕生
   ──「マーネス造形芸術家連盟」の画家たち 1887-1910
    ◉フランティシェク・クプカと抽象絵画
    ◉表現主義グループ「オスマ」

2 チェコ・キュビスム「スクピナ」
   ──絵画・建築・デザイン 1911-18
    ◉チェコ・キュビスム建築
      ──コチェラ、ヤナーク、ゴチャール、ホホル

3 「デヴィエトスィル」と構成主義
   ──カレル・タイゲ 1920-27
    ◉グループ「デヴィエトスィル」の結成
    ◉ポエティズム
    ◉カレル・タイゲの構成主義論とチェコスロヴァキアの建築界
    ◉国際的な文芸アンソロジー『フロンタ』

4 シュルレアリスム
   ──シュティルスキー、トワイヤン、シーマ、タイゲ
    1927-30年代
    ◉シュティルスキーとトワイヤンの人工主義絵画
    ◉シュルレアリスム・グループの結成
    ◉ヨゼフ・シーマのシュルレアリスム絵画
    ◉カレル・タイゲのフォトモンタージュ

5 キネティック・アート
   ──ペシャーネクのライト・キネティック・アート 1924-37

6 アーツ・アンド・クラフツ協会と両大戦間期のデザイン
   ──タイゲ、ストナー
    ◉カレル・タイゲによるデザイン理論
    ◉アーツ・アンド・クラフツ協会とラディスラフ・ストナー

7 ピクトリアリズムから前衛写真まで
   ──ドルティコル、レスレル、フンケ
    ◉フランティシェク・ドルティコルからヤロスラフ・レスレルへ
    ◉ヤロミール・フンケの抽象写真

Ⅲ ハンガリー
1 「ナジバーニャ派」
   ──トランシルヴァニアにおける近代絵画の胎動 1896-1910
    ◉ホローシ・シモンと自由絵画学校の画家たち
    ◉新印象主義グループ「ネオーショク」からフォーヴィスムへ

2 「八人衆」
   ──ハンガリー印象主義からフォーヴィスムへ 1907-12
    ◉ケルンシュトク・カーロイとグループ「探求者」
    ◉ルカーチと「探求者」
    ◉ハンガリー・フォーヴィスム「八人衆」の誕生
    ◉シンボリズムの画家──チョントヴァーリ

3 「MA」の芸術家たち
   ──行動主義からハンガリー構成主義へ 1915-25
    ◉カシャーク・ラヨシュとグループ「MA」の誕生
    ◉ウィッツ・ベーラ
    ◉ボルトニク・シャーンドル

4 越境の芸術家
   ──ティハニ、マティス・テウチ、モホイ=ナジ
    ◉ティハニ・ラヨシュ
    ◉マティス・テウチ・ヤーノシュ
    ◉モホイ=ナジ・ラースロー

5 ハンガリーの工芸
   ──「ハンガリー・セセッション」とゲデレー工房 1901-20
    ◉ケレシュフェーイ=クリシュ・アラダール

6 グラフィックデザイン
   ──プロパガンダ・ポスターから広告ポスターまで 1885-1930
    ◉第一次世界大戦のポスター──ビロー・ミハーイ
    ◉革命プロパガンダ・ポスター
      ──ビロー、ベレーニ、ポール、ウィッツ
    ◉バウハウスの影響
    ◉ペーチ・ヨージェフの広告写真
    ◉グラフィックデザイン展
井口 壽乃
Toshino Iguchi
埼玉大学教養学部教授。
著訳書に
『世界の写真家101』(共著、新書館、1997年)、
『バウハウスの写真』(共著、川崎市市民ミュージアム、1997年)、
『写真の歴史』(共訳、美術出版社、1998年)、
『ハンガリー・アヴァンギャルド MAとモホイ=ナジ』
(彩流社、2000年)、
『世界写真史』(共著、美術出版社、2004年)、
『アヴァンギャルド宣言ー中東欧のモダニズム』
(共編著、三元社、2005年)、
『ポーランドの建築・デザイン史  工芸復興からモダニズムへ』
(デイヴィッド・クラウリー 著、井口壽乃、菅靖子 訳、
 彩流社、2006年)、
『中欧のモダンアート ポーランド・チェコ・スロヴァキア・
 ハンガリー』(井口壽乃、加須屋明子 著、彩流社、2013年)、
『中欧の現代美術  ポーランド・チェコ・スロヴァキア・
 ハンガリー』加須屋明子、井口壽乃、宮崎淳史、
 ゾラ・ルスィノヴァー 著、彩流社、2014年)、
『西洋美術の歴史8  20世紀 - 越境する現代美術』
(井口壽乃、田中正之、村上博哉 著、中央公論新社、2017年)、
『生きている前衛 山口勝弘評論集』
(山口勝弘 著、井口壽乃 編、水声社、2017年)、
『視覚文化とデザイン  メディア、リソース、アーカイヴズ』
(井口壽乃 編、水声社、2019年)、
『ヴィジョン・イン・モーション』
(ラースロー モホイ=ナジ 著、井口壽乃 訳、国書刊行会、2019年)
などがある。

加須屋 明子
Akiko Kasuya
京都市立芸術大学美術学部准教授。
共著・訳書に
『ポーランド学を学ぶ人のために』(世界思想社、2007年)、
『アヴァンギャルド宣言』(三元社、2005年)、
『美術史をつくった女性たち―モダニズムの歩みのなかで』
(勁草書房、2003年)などがある。