つかこうへい――「笑い」と「毒」の彼方へ

つかこうへい――「笑い」と「毒」の彼方へ

元 徳喜/著
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発売日 : 2013/7/16

書名カナ ツカコウヘイ ワライトドクノカナタヘ
判型/製本 四六/上製
ページ数 232
ISBN 978-4-7791-1912-5
Cコード 0074
異才の演劇人「つかこうへい」のもたらしたものは何だったのか。在日韓国人同胞として、その手法に反発しつつも、笑いの底に流れる暗い情念を読み取り、共感し、その生き様を抉り出す初の批評集である。 【在庫僅少※汚れ・キズ等の可能性がございます】元 徳喜978-4-7791-1912-5
民族的な「肌合い」の記憶を持ち続けた人――序に代えて 

I 演劇人と小説家の狭間で
     ――――――「熱海殺人事件」を中心に 

 1 つか作品の評価の困難性 
 2 ギャグで押しまくる「熱海殺人事件」誕生の条件 
 3 「熱海殺人事件」と「飛龍伝」の執拗な改変 
 4 つか作品の「笑い」と「毒」について 
 5 諸作品に見えるいくつかの非日本的傾向 
 6 幻視の共同体――連作長篇『井戸のある街』の構想 
 7 作者と作中人物における「初心」の持続と転向 
 8 少数者の民族的自尊をもり立てるもの 

II シナリオ作家としての映画・ドラマ
     ――――――『蒲田行進曲』から『寝盗られ宗介』へ 

 1 演劇と映画の相違について 
 2 『蒲田行進曲』『かけおち’83』『青春かけおち篇』 1
 3 50~60年代へのこだわりの意味 
 4 最も優れた作品『シナリオ 蒲田行進曲』 
 5 『この愛の物語』の複雑さを解きほぐす 
 6 願望としての『寝盗られ宗介』と『二代目はクリスチャン』 
 7 異色作で締め括られたつか作品の映像化 

III 「愛」を欲して身悶えする「日陰者的人物」たち
     ――――――作風の形成過程 

 1 「口立て」の手法と創作姿勢 
 2 韓国映画『チング』とつか文学 
 3 作者が選び取った自身の社会的位相 
 4 「前向きのマゾヒズム」の由来――「ストリッパー物語」の系列 
 5 「愛」を欲してうごめく男女の形象化 
 6 男とは、いったい何なのか 

元 徳喜
西日本生まれ、日本に在住の韓国人。本籍は韓国慶尚北道慶山市。
東洋大学卒業の後、中央大学校(韓国)大学院碩士課程修了〔日本文学〕。
著書および論文に、元省鎮の筆名による『ソウルの舗道にて』『ハングルに夢をのせて』(彩流社)、『日本のなかの朝鮮問題』(現代書館)、「旅する人間―金鶴泳文学における愛と孤独」(『全作家』52号・53号)などがある。