アメリカン・ヴァイオレンス

アメリカン・ヴァイオレンス

見える暴力、見えない暴力
権田 建二/編著 、 下河辺 美知子/編著
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発売日 : 2013/5/23

書名カナ アメリカンヴァイオレンス
判型/製本 四六/上製
ページ数 341
ISBN 978-4-7791-1894-4
Cコード 0098
「物理的作用としての暴力の背後にあり、それに先立って人を拘束し支配し、知と情念に働きかけ暴力行為へと向かわせる作用こそが、暴力の本質である」。アメリカ社会における「暴力」の現在・過去・未来を読み解く。権田 建二下河辺 美知子978-4-7791-1894-4見える暴力、見えない暴力
収録内容
暴力と赦し/アレントからデリダをへて二十一世紀世界の新たなるレトリックを求めて
  ――序にかえて                          下河辺 美知子

第一部 暴力の政治的パフォーマンス

一 「ベニト・セレノ」におけるリーダーの脆弱性
――バボが振りかざす二本目の短刀           大武 佑
二 アメリカ独立革命と暴力の幽霊
――ナサニエル・ホーソン「総督邸に伝わる物語」をめぐって    下河辺 美知子

第二部 セクシャリティは暴力といかなる共犯関係になりうるのか

三 イヴの娘たちの不合意書
――ジョイス・キャロル・オーツ『レイプ―ある愛の物語』における性暴力と主体の行方
                                      大串尚代

四 カタストロフィあるいは「歴史」なき暴力/性
――『ヴァージニア・ウルフなんかこわくない』と冷戦期アメリカ   遠藤 不比人

五 暴力は統御可能である
――『略奪された七人の花嫁』おける冷戦的思考           日比野 啓

第三部 人種のもたらす暴力性

六 十九世紀中葉における「抵抗する奴隷」の表象
――フレデリック・ダグラスとハリエット・ビーチャー・ストウの間テキスト的対話
                                   堀 智弘
七 黒い恐怖・白い暴力
――トマス・ディクソンの『豹の斑点』における暴力と白人性の構築
                                 権田 建二
       
第四部 核の想像力と国際戦略

八 ヒロシマから見たイラク戦争
――否認され続けるDU(劣化ウラン)ヒバクシャたち   嘉指 信雄

九 惑星思考のブラックユーモア                  
  ―― 九・一一以後のアメリカ文学の思想史              巽 孝之

         ***

十 嘘と歴史――暴力のポリティックス   
                     キャシー・カルース/下河辺 美知子 訳
                    
おわりに                             権田建二






権田 建二
成蹊大学准教授。論文収録書に「他者化の恐怖と欲望:『郵便配達は2度ベルを鳴らす』とネイティヴィズム」『ミステリーが生まれる』(風間書房)。雑誌論文に「ぶらさがった足の記憶:トルーマン・カポーティと『冷血』」『英語青年ほか。
下河辺 美知子
成蹊大学教授。著書に『トラウマの声を聞く:共同体の記憶と歴史の未来』(みすず書房)、『歴史とトラウマ:記憶と忘却のメカニズム』(作品社)。編著書『アメリカン・テロル』(彩流社)、監訳書に『トラウマへの探求:証言の不可能性と可能性』(C.カルース 作品社)ほか。