フロベールの聖〈領域〉

フロベールの聖〈領域〉

『三つの物語』を読む
橋本 由紀子/著
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発売日 : 2013/3/5

書名カナ フロベールノセイリョウイキ
判型/製本 四六/
ページ数 260
ISBN 978-4-7791-1877-7
Cコード 0098
フロベールの最晩年の名作『三つの物語』を“聖”という視点から鋭く読み解く。三つの短編に先行する『ボヴァリー夫人』『聖アントワーヌの誘惑』『サラムボー』との比較を通して明らかになる、新たなフロベール独自の美学・宗教観と物語世界。 【品切】橋本 由紀子978-4-7791-1877-7『三つの物語』を読むフランス文学
第一部 『聖ジュリヤン伝』 ―― フロベールと聖人伝説
 第一章 フロベールの宗教性
   一 宗教感情への敬意
   二 十九世紀フランスの宗教観とフロベール
   三 フロベールと聖なるもの ―― スピノザとルナンとの関係を中心に
   四 聖なる人間の生
   五 フロベールの聖人伝
 第二章 『聖ジュリヤン伝』 流動する時空
   一 ステンドグラスの物語
   二 沈み込む空間
   三 もうひとつの枠組み
 第三章 『聖ジュリヤン伝』におけるジュリヤンの「道行き」
   一 親しいものと不気味なもの ―― 両親の地
   二 現実と幻覚 ―― 自分自身の地
   三 畏れと欲望・神聖なるものと不浄なるもの ―― 親殺しの意味
   四 地上と天上との狭間で ―― 間隔の超越
第二部 『純な心』 ― 女性・地方風俗・信仰
 第四章 『ボヴァリー夫人』におけるエンマの宗教性
   一 グロテスクな生涯
   二 地方風俗
   三 エンマとブルニジアン司祭
   四 エンマの「宗教的」世界
   五 虚無へと向かう信仰
 第五章 『純な心』変容する空間
   一 「感じやすい魂」のための物語
   二 時間が堆積する空間
   三 フェリシテの感覚と世界の認識 ―― 宗教との出会い
   四 鸚鵡と聖霊の結びつき ―― 内的世界の醸成
   五 閉じられた空間の解放
 第六章 『純な心』における「聖域」
   一 Un Coeur simple ――「単純な心」
   二 境界線のない世界
   三 フェリシテの部屋
   四 信仰の働き
   五 供犠としての聖体祭
第三部 『ヘロディア』 ― フロベールとオリエント
 第七章 『サラムボー』における「彼方」の世界
   一 古代カルタゴ ―― 歴史と幻想の狭間にある世界
   二 彼方の世界の出現
   三 彼方の世界への横断
   四 古代カルタゴ世界の完成
 第八章 『ヘロディア』声と視線の交錯
   一 洗礼者ヨハネとヘロディア=サロメ
   二 声と視線
   三 二つの人間的側面
 第九章 『ヘロディア』におけるヘロデの「不安」
   一 「不安」の充満
   二 反復の不安
   三 畏怖と欲望の狭間で
   四 不安の分断
橋本 由紀子
 (はしもと ゆきこ)
2000年 ルーアン大学(Université de Rouen, France)DEA(専門研究課程)修了
2007年 青山学院大学大学院博士後期課程満期退学(文学研究科フランス文学専攻)
現在 日本大学国際関係学部助教
主要著書・論文に
『不道徳な女性の出現―独仏英米の比較文化』(共著、南窓社、2011年)/
「フロベール『ヘロディア』とワイルド『サロメ』の比較研究―二人のサロメをめぐる感覚表現―」
(日本大学国際関係学部国際関係研究所(編)『国際関係研究』第32巻1号、2011年)
「フロベールの宗教観と聖人伝」(国際文化表現学会(編)『国際文化表現研究』第8号、
2012年)がある。