文学者の「核・フクシマ論」

文学者の「核・フクシマ論」

吉本隆明・大江健三郎・村上春樹
黒古 一夫/著
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発売日 : 2013/3/11

書名カナ ブンガクシャノカク フクシマロン
判型/製本 四六/上製
ページ数 248
ISBN 978-4-7791-1872-2
Cコード 0095
著名な三人の文学者は、どのように発言し行動したのか!『序に代えて――今、なぜ文学者の「核・フクシマ」論を問うのか』『第一部 吉本隆明の原発容認論』『第二部 大江健三郎の「反核」論』『第三部 村上春樹の「反核スピーチ」をめぐって』黒古 一夫978-4-7791-1872-2吉本隆明・大江健三郎・村上春樹
序にかえて――今、なぜ文学者の「核・フクシマ」論を問うのか
 1 「風化」を憂える
 2 「被害」と「加害」――『いまこそ私は原発に反対します。』
 3 「希望」は……あるか
 4 そして……

第一部 吉本隆明の原発容認論

 第一章 「反・反核」思想の再登場
 1 「原発」インタビューと『「反核」異論』
 2 「知の巨人」も近代主義者だったのか
 3 吉本隆明の科学神話=進歩史観
 4 反原発で人間は猿になる?
 5 問われているのは「倫理」である

 第二章 「反・反核」思想の歴史
 1 核兵器と原発を別けて考える論法
 2 「半科学」的知識とSF的「妄想」
 3 「時流評論家」に過ぎなかった?
 4 パラドキシカルな「思想の悲劇」  
 
第二部 大江健三郎の「反核」論

 第一章 前史――戦後文学者の「核」論
 1 荒正人・野間宏・武田泰淳
 2 大江健三郎「反核」思想の変遷

 第二章 「フクシマ」と大江健三郎
 1 「さようなら原発集会」におけるスピーチ
 2 『定義集』の意味

第三部 村上春樹の「反核スピーチ」をめぐって

 第一章 村上春樹は『ニュークリア・エイジ』『極北』の翻訳から何を学んだのか?
 1 「カタルーニャ国際賞」受賞記念講演「非現実的な夢想家として」
 2 『ニュークリア・エイジ』――核時代の恐怖
 3 『極北』――核戦争後の世界

 第二章 村上春樹発言と「反核」運動史
 1 原水禁運動
 2 文学者の反核運動
 3 再び「非現実的な夢想家として」

 第三章 村上春樹擁護の陥穽――加藤典洋の「フクシマ」論
 1 なぜ、村上春樹を擁護するのか
 2 原発問題が抱えたパラドクス
 3 「核廃棄物」の処理問題こそ、反原発の「胆」である

 あとがき
 本書で使用した文献
 索 引
黒古 一夫
1945(昭和20)年12月 群馬県生まれ。法政大学大学院博士課程満期退学、 文芸評論家、筑波大学名誉教授、華中師範大学外国語学院大学院特別招聘教授。
 著書に『北村透谷論―天空への渇望』(79年 冬樹社)、『祝祭と修羅―全共闘文学論(85年 彩流社)、『大江健三郎論―森の思想と生き方の原理』(89年 同)、
『立松和平伝説』(02年 河出書房新社)、『作家はこのようにして生まれ、大きくなった―大江健三郎伝説』(03年 同)、『林京子論―「ナガサキ」・上海・アメリカ』
(07年 日本図書センター)、『村上春樹―「喪失」の物語から「転換」の物語へ』
(08年 勉誠出版)、『増補 三浦綾子論―「愛」と「生きること」の意味』(09年 柏艪社)、『「1Q84」批判と現代作家論』(11年 アーツアンドクラフツ)、『辻井喬論―修羅を生きる』(同 論創社)他多数。
 編著書に『日本の原爆文学』(全15巻 83年 ほるぷ出版)、『日本の原爆記録』(全20巻91年 日本図書センター)、他。現在『立松和平全小説』(全31巻 11年~勉誠出版)に「全巻解説」を執筆中。