
書名カナ | メイジノセイシン モチダ タツミノショウガイ |
判型/製本 | 四六/上製 |
ページ数 | 236 |
ISBN | 978-4-7791-1851-7 |
Cコード | 0023 |
水力発電を利用する画期的な富士紡績小山工場の建設・運営に携わり、日本の紡績産業全体の躍進を支えた持田巽(たつみ)。工学士にして実業家、そして良き家庭人でもあった男の初の評伝から浮かび上がる、近代日本の輝きと家族のありかた。
第一章 笈を負うて(明治元年〜明治三〇年頃) 黒田藩士の子/明治の大学生/漕艇部の青春 第二章 紡績産業へ(明治三〇年〜明治四〇年頃) 持田家第八代当主/富士紡創業のころ/技術者の喜び 第三章 芝高輪南町に住む(明治三八年〜大正七年頃) 大名屋敷の町/大正の子供たち/ 清水組「彩色図」の世界/瓦屋根つき四脚門がある家 第四章 労働争議の矢面に立つ(大正二年〜昭和五年) 水力発電の完成/押上争議/友愛会を相手に/ 煙突男登場 第五章 関東大震災を乗り越えて(大正七年頃〜昭和六年) 中国進出と大震災/専務取締役時代/第二の人生 第六章 辰弥の死(昭和九年〜昭和十年) 「みそかにはおととえ三人帰るぞと待つに悲しき便り きゝけり」/松島湾大捜索の末に/兄弟の思い/ 手向草/ 「夕映に鼻曲山のかゞやきてあこがれし児ぞ思ひ出さるゝ」 第七章 晩年(昭和一一年〜一八年) 家督のゆくえ/精神の力 |