変貌する権力政治と抵抗

変貌する権力政治と抵抗

国際関係学における地域
百瀬 宏/編著 、 菅原 淳子/著 、 大庭 千恵子/著 他
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発売日 : 2012/11/1

書名カナ ヘンボウスルケンリョクセイジトテイコウ
判型/製本 A5/上製
ページ数 235
ISBN 978-4-7791-1842-5
Cコード 0030
国際政治において表舞台に立てない小さな国や地域──それゆえに見えてくるパワーポリティクスが貫通する冷徹な国際関係の中で、それに抗い乗り越えようとする人々の営みの力強さ! 近代国家の権力政治と抵抗する非国家レベルのつばぜり合いの諸相。 【在庫僅少※汚れ・キズ等の可能性がございます】百瀬 宏菅原 淳子大庭 千恵子志摩 園子大島 美穂髙橋 和小柏 葉子978-4-7791-1842-5国際関係学における地域
はじめに──「地域と国際関係」をめぐって…………………………………………………百瀬  宏 

Ⅰ 一八六〇年代のブルガリア人移民社会とバルカン諸国…………………………………菅原 淳子
はじめに
一 クリミア戦争後のバルカン諸国とブルガリア人
 (1)一八六〇年代初頭のバルカン情勢
 (2)各地のブルガリア人移民社会
 (3)クリミア戦争後のラコフスキの活動
 (4)ラコフスキとベオグラード要塞事件
二 ブカレストのブルガリア人移民社会
 (1)ルーマニアのクーデタとブルガリア秘密中央委員会の設立
 (2)ラコフスキによるブルガリア秘密最高人民司令部
 (3)慈善協会と南スラヴ国家創設構想
 (4)秘密中央委員会と二重帝国案
三 一八六八年の移民社会とバルカン諸国
 (1)一八六八年のブカレスト移民社会
  (a)ブルガリア協会から青年ブルガリアへ
  (b)パリ列国会議への請願書
  (c)ブルガリア学術協会の設立
 (2)バルカン同盟の結成
 (3)バルカン連邦構想
 おわりに

Ⅱ 代案としての国際運動——両大戦間期のマケドニア運動………………………………大庭 千恵子
はじめに
一 一九世紀末から第一次世界大戦までのマケドニア運動
 (1)ブルガリア領域内におけるマケドニア移民協会活動
 (2)オスマン帝国領域内におけるマケドニア運動
二 第一次世界大戦後のブルガリアにおけるマケドニア運動
 (1)マケドニア移民協会の活動
 (2)ブルガリア国内における「内部マケドニア革命組織」
 (3)「内部マケドニア革命組織」の影響力拡大
三 ディミタル・ヴラホフの活動
 (1)第一次世界大戦期までのディミタル・ヴラホフの経歴
 (2)ディミタル・ヴラホフとコミンテルンの接触
 (3)ディミタル・ヴラホフとBMPO統一派
むすびにかえて——国民国家体系への問題提起

Ⅲ ラトヴィヤ共和国成立史——研究史からみるラトヴィヤ国家独立基盤の脆弱性………志摩 園子
はじめに
一 「ラトヴィヤ」と「ナショナル・ヒストリー」
二 ラトヴィヤ共和国成立史の叙述をめぐる史的展開
 (1)戦間期の研究
 (2)第二次世界大戦後のラトヴィヤ人亡命者系の研究
 (3)第二次世界大戦以後のラトヴィヤ・ソヴィエト社会主義共和国、あるいはソ連邦での研究
 (4)独立回復後の「ラトヴィヤ史」研究の特徴
  (a)独立回復当初の試行錯誤期
  (b)「ラトヴィヤの歴史」の再確認期
結びにかえて

Ⅳ 第二次世界大戦直後のノルウェーにおける暫定政権の形成
     ――戦後世界の考察の一助として…………………………………………………大島 美穂
はじめに
一 ノルウェーの解放の見取り図――ロンドン亡命政権とレジスタンス、連合軍
二 本国レジスタンスの構成
三 暫定政権の形成
四 解放直後の国会再召集問題と首相の選任
五 暫定政権の構成
おわりに

Ⅴ 戦後フィンランドの対ソ政策──「小国」のリアリズム再考……………………………百瀬 宏
はじめに
一 問題の背景
二 戦後フィンランドの出発
三 冷戦状況亢進下での往復リアリズムの定着とYYA条約の締結
結び

Ⅵ 欧州における下位地域協力の展開――近代国家体系への挑戦……………………………高橋 和
はじめに
一 地域主義アプローチ――水平的拡大
 (1)地域の論理――ユーロリージョン・ナイセを事例として
 (2)EUの論理
二 マルチレベル・ガバナンス――垂直的拡大
三 ユーロリージョンを動かしているのは誰か?
おわりに

Ⅶ 太平洋島嶼諸国における「市民社会」のリージョナリズム参加と平和構築の展望……小柏 葉子
はじめに
一 太平洋島嶼諸国における紛争
 (1)太平洋島嶼諸国の多様性と細分化
 (2)紛争の発生
二 太平洋諸島フォーラムの試み
 (1)「市民社会」のリージョナリズム参加
 (2)「市民社会」の性格
三 村落コミュニティによる試み
 (1)「市民社会」と村落コミュニティ
 (2)村落コミュニティによる行動──ブーゲンヴィル島の事例
四 平和構築への展望

おわりに──解説とコメント………………………………………………………………………百瀬 宏

あとがき……………………………………………………………………………………………髙橋 和
百瀬 宏
1932年東京都生まれ
東京大学大学院社会科学研究科(国際関係論専攻)修了
北海道大学法学部付属スラブ研究施設助教授・教授
津田塾大学、広島市立大学教授を歴任
津田塾大学名誉教授
主要論文・著書
・『小国外交のリアリズムー戦後フィンランド1944年―48年』(岩波書店。2011年)
・『国際関係学原論』(岩波書店、2003年)
・『国際関係学』(東京大学出版会、1993年)
・『北欧現代史』(山川出版社、1980年)
・『ソヴィエト連邦と現代の世界』(岩波書店、1979年)
・『東・北欧外交史序説―ソ連=フィンランド関係の研究』(福村出版、1970年)
菅原 淳子
1954年東京都生まれ
二松学舎大学国際政治経済学部教授
主要論文・著書
・「バルカンの危機 (1875-1877)と列強」『国際政経論集』二松学舎大学 18号、2012年3月。
・「東方問題の進展とバルカン諸民族」『国際政経論集』二松学舎大学 17号、2011年3月。
・「バルカンにおける地域協力の可能性」『民族紛争の背景に関する地政学的研究』vol.8, 大阪大学世界言語研究センター、2009年9月。
・「地域の内外ネットワーク――19世紀バルカンにおける民族運動の展開」『地域の世界史1 地域史とは何か』、山川出版社、1997年。
・『国際情勢ベーシックシリーズ・東欧』(共著)自由国民社、1995年。