国王カロル対大天使ミカエル軍団

国王カロル対大天使ミカエル軍団

ルーマニアの政治宗教と政治暴力
藤嶋 亮/著
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発売日 : 2012/8/1

書名カナ コクオウカロル タイ ダイテンシミカエルグンダン
判型/製本 A5/上製
ページ数 448
ISBN 978-4-7791-1812-8
Cコード 0022
戦間期にドイツ・イタリアに次ぐ強力なファシズム運動と評された「大天使ミカエル軍団」。死の崇拝といった独特な神秘主義や政治家へのテロルなど最も暴力的な運動と最も赤裸々な国王の独裁が対峙した特異なルーマニア政治・社会史の労作。藤嶋 亮978-4-7791-1812-8ルーマニアの政治宗教と政治暴力
目 次

序 章………………………………………………………………………………………………
 はじめに 7
 第一節 ルーマニア政治史の特殊性と「体制―運動」ダイナミクス 8
 第二節 研究史と問題の所在 11
 第三節 史料状況 22
 第四節 分析枠組 24

第一章 軍団運動の形成(一九二二〜三二年)………………………………………………
 第一節 軍団創設にいたる前史 43
 第二節 軍団創設と「鳴かず飛ばず」(一九二七〜一九二九) 47
 第三節 「大衆の中へ」(一九二九〜一九三〇) 51
 第四節 選挙への参加(一九三一〜一九三二) 61

第二章 軍団の「突破」と体制―運動ダイナミクスの生起(一九三二〜三三年)………
 第一節 組織の拡大とプロパガンダの発展 75
 第二節 飛躍の背景 82
 第三節 統治権力との対立—緊張から全面衝突へ 92
 第Ⅰ部(第一章・第二章)の総括 107

第三章 体制の漸進的権威主義化と軍団運動の停滞(一九三四〜三五年)……………
 第一節 タタレスク内閣 111
 第二節 政治勢力の配置 118
 第三節 軍団運動の危機 132

第四章 「再版」寡頭的議会制の腐蝕と軍団運動の再建(一九三五〜三六年)………
 第一節 運動の再建と組織的発展 145
 第二節 活動の全国的展開 152
 第三節 国民農民党の退潮と極右勢力の伸長 161
 第四節 軍団学生運動の急進化と「宥和政策」の修正 171

第五章 軍団運動の躍進と「再版」寡頭的議会制の破綻(一九三六〜三七年)…………
 第一節 軍団への「宥和政策」の破綻 187
 第二節 軍団への「封じ込め政策」と体制の権威主義化の進行 198
 第三節 軍団運動の第二の飛躍期 213
 第四節 内閣危機と「反国王派」の結集 226
 第五節 一九三七年の総選挙 235
 第Ⅱ部(第三章・第四章・第五章)の総括 242

第六章 国王独裁の樹立と軍団運動の崩壊(一九三八年)……………
 第一節 ゴガ内閣 247
 第二節 国王独裁の樹立 259
 第三節 軍団運動の弾圧 268
 第四節 軍団運動の壊滅 278
 
第七章 国王独裁の崩壊と軍団運動の「権力到達」(一九三九〜四〇年)…………
 第一節 「新体制」確立の試み 285
 第二節 カリネスク暗殺と軍団運動の「断頭 decapitare」 295
 第三節 「国民和解」・「抱き込み」政策と軍団運動の復活 300
 第四節 国王独裁の崩壊と軍団運動の「権力到達」320
 第Ⅲ部(第六章・第七章)の総括 324

第八章 「国民軍団国家」という悪夢(一九四〇〜四一年初)……………
 第一節 アントネスクと軍団の二頭制 337
 第二節 テロリズム支配とその終焉 341

終 章…………………………………………………………………………………
 第一節 軍団運動のヴァイタリティ 347
 第二節 戦間期ルーマニア政治の悲劇——シニシズムと政治的暴力の間で 358

表1:下院選挙の結果(一九二六〜一九二八年) 362
表2:下院選挙の結果(一九三一〜一九三七年) 363
地図:「大ルーマニア」の県と地方 364

あとがき……………………………………………………………………………

註…………………………………………………………………………………

文献・史料目録……………………………………………………………………

索引…………………………………………………………………………………
藤嶋 亮
1974年 神奈川県に生まれる
2002年 東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学
    日本学術振興会特別研究員などを経て
現 在 神奈川大学、首都大学東京、文教大学非常勤講師、博士(法学)


主要著書・論文
「戦間期ルーマニアにおける軍団運動の興隆」(『国家学会雑誌』第113巻5・6号,2000年)
『ヨーロッパのデモクラシー』(共著,ナカニシヤ出版,2009年)
『ヨーロッパ政治ハンドブック[第2版]』(共著,東京大学出版会,2010年)
「戦間期ルーマニア議会政治の隘路」(『国際学研究』第39号,2011年)