アフリカン・ディアスポラのニューヨーク

アフリカン・ディアスポラのニューヨーク

多様性が生み出す人種連帯のかたち
村田 勝幸/著
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発売日 : 2012/3/8

書名カナ アフリカンディアスポラノニューヨーク
判型/製本 四六/並製
ページ数 256
ISBN 978-4-7791-1774-9
Cコード 0036
ニューヨークにおけるアフリカ系アメリカ人と西インド諸島系の住民が刻む日々の営みに潜むさまざまな苦悩とその可能性。現実の厳しい内部のせめぎ合いの底流にある「多様性が生み出す人種連帯」という視点からニューヨーク都市史を捉え直す試み。村田 勝幸978-4-7791-1774-9多様性が生み出す人種連帯のかたち
目 次


はしがき………………………………………………………………………………………………………

第一章 差異が切り結ぶ「黒いわたしたち」——アフリカン・ディアスポラの理論的射程……
 はじめに
 一 一九六五年移民法と顕在化する「黒い移民」
 二 西インド諸島系移民に関する研究の成果と問題性
 三 アフリカン・ディアスポラとしての黒人——「差異を織り込んだ連帯」へ
 むすびにかえて——ディアスポリックな想像力と歴史研究

第二章 「二重の不可視性」を生きる西インド諸島系移民——人種の政治とアムネスティ法案……
 はじめに
 一 不可視な「新しい移民」
 二 ニューヨークをめざす西インド諸島系移民
 三 西インド諸島系非合法移民擁護の政治学(1)——〈黒人〉の糾合
 四 西インド諸島系非合法移民擁護の政治学(2)——顕在化する利害のズレ
 むすびにかえて——二分法的理解の彼方へ

第三章 「ハワード・ビーチよ、聞いてるか? ここはヨハネスブルグじゃないんだ!」
     ——暴力、人種主義、多様な「わたしたち」…………………………………………
 はじめに
 一 ハワード・ビーチ事件の経過
 二 ハワード・ビーチ事件にみる黒人にとっての人種主義的な日常
 三 多様性がもたらす開かれた人種連帯
 むすびにかえて——人種的平等への険しい道のり
 [資料──ハワード・ビーチに関する情報文書]

第四章 デイヴィッド・ディンキンズとクラウン・ハイツ暴動
     ——都市政治史と人種・エスニック関係史の交差…………………………………
 はじめに
 一 ニューヨーク市初の黒人市長の誕生
 二 クラウン・ハイツという火薬庫
 三 政治争点化されるクラウン・ハイツ暴動
 むすびにかえて——ディンキンズへの評価と暴動の教訓
 [補論──クラウン・ハイツ暴動に関わる裁判のその後]

第五章 警察の残虐行為が構築する人種連帯のかたち——三つの事件と重なり合う「集合的記憶」
 はじめに
 一 人種主義的暴力に直面するハイチ系移民——アブナー・ルイマ事件
 二 連鎖する怒りと不安——アマドゥ・ディアロ射殺事件の「介入」
 三 ヘイシャン・ディアスポラからアフリカン・ディアスポラへ
    ——パトリック・ドリスモンド射殺事件
 むすびにかえて——多層な準拠枠としてのアフリカン・ディアスポラ 1

結語…………………………………………………………………………………………………………

註………………………………………………………………………………………………………………

索引……………………………………………………………………………………………………………

村田 勝幸
1968年 福岡市生まれ
北海道大学大学院文学研究科 准教授 学術博士
専門はアメリカ史・アメリカ研究
単著:『〈アメリカ人〉の境界とラティーノ・エスニシティ──「非合法移民問題」の社会文化史』(東京大学出版会、2007年)
論文:“Searching for a Framework for a Synthetic Understanding of Post-1965 Immigration from the Western Hemisphere,” Transforming Anthropology 14, no. 1 (April 2006): 95-101
共訳書:ロビン・D・G・ケリー『ゲットーを捏造する──アメリカにおける都市危機の表象』(彩流社、2007年)他。