ドイツ史と戦争

ドイツ史と戦争

「軍事史」と「戦争史」
三宅 正樹/編著 、 石津 朋之/編著 、 新谷 卓/編著 他
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発売日 : 2011/11/14

書名カナ ドイツシトセンソウ
判型/製本 A5/上製
ページ数 400
ISBN 978-4-7791-1657-5
Cコード 0022
「社会現象としての戦争」との認識で、軍事史より広義の戦争史の視点から、戦闘の歴史だけでなく、政治、経済、技術、倫理、思想といった社会的要素を取り入れた論集。1部「ドイツ史と戦争」2部「戦争史と思想」3部「軍事組織としてのドイツ軍」4部「ドイツ軍の世界的影響」三宅 正樹石津 朋之新谷 卓中島 浩貴大井 知範大久保 文彦小堤 盾鈴木 直志長谷川 熙藤由 順子矢吹 啓丸畠 宏太望田 幸男978-4-7791-1657-5「軍事史」と「戦争史」
目 次


戦争史研究の新たなフロンティア――「はじめに」に代えて……………………………………………石津 朋之 11

 第一部 ドイツ史と戦争

第一章 ドイツ統一戦争から第一次世界大戦………………………………………………………………中島 浩貴 21
はじめに 21
一 ドイツ統一戦争 22
二 ドイツ帝国と軍備政策、戦略計画 34
三 ドイツの軍国主義 39
四 第一次世界大戦への道 43
おわりに 48

第二章 第一次世界大戦から第二次世界大戦――二つの総力戦とドイツ………………………………望田 幸男 55
はじめに――二つの総力戦とドイツ 55
一 第一次世界大戦下のドイツ――「結果」としての総力戦のもとで 57
二 戦間期のドイツ――ワイマール共和制とナチス 65
三 第二次世界大戦下のドイツ――「はじめから」の総力戦とホロコーストの道 71
おわりに――戦後への「正」「負」の遺産 81

第三章 冷戦――政治と戦争の転換……………………………………………………………………………新谷 卓 85
はじめに 85
一 戦争する主体「ドイツ帝国」の解体 86
二 脱軍事化から再武装へ 91
三 第二次ベルリン危機・デタント・新冷戦 109
四 連邦軍のNATO域外派兵 116
おわりに 118

 第二部 戦争史と思想

第四章 リュヒェルとシャルンホルスト――転換期における啓蒙の軍人たち…………………………鈴木 直志 125
はじめに 125
一 プロフィール 127
(一)エルンスト・フォン・リュヒェル 127
(二)ゲルハルト・フォン・シャルンホルスト 130
(三)二人の交友 132
二 見解の比較 135
(一)国家と社会 135
(二)戦争と軍隊 130
(三)教養と教育 144
おわりに 149

第五章 モルトケとシュリーフェン……………………………………………………………………………小堤 盾 153
はじめに 153
一 官房戦争から国民戦争へ 155
二 デンマーク戦争と普墺戦争 158
三 普仏戦争と予防戦争 161
四 シュリーフェン論争 165
五 シュリーフェンにおける政治的思考 169
六 シュリーフェン神話の形成 173
おわりに 176

第六章 ルーデンドルフの戦争観――「総力戦」と「戦争指導」という概念を中心に………………石津 朋之 179
はじめに 179
一 ルーデンドルフとその時代 180
二 総力戦とは何か 183
三 ルーデンドルフと総力戦 186
四 戦争指導とは何か 193
五 ルーデンドルフと戦争指導 195
六 ルーデンドルフとクラウゼヴィッツ 197
おわりに 201

 第三部 軍事組織としてのドイツ軍

第七章 ドイツ陸軍――ドイツにおける「武装せる国民」の形成………………………………………丸畠 宏太 205
はじめに――「武装せる国民」の神話と現実 205
一 内からの国民形成と社会の規律化――ウーテ・フレーフェルトのテーゼの再検討 208
二 規律化・抵抗・馴化 212
(一)ライン連盟諸国と徴兵制 212
(二)兵役を通じての国民統合?――プロイセン領ライン地方の実態 216
(三)「第三のドイツ」における兵員補充 221
三 試金石――一八四八・四九年革命と軍隊 225
おわりに――ドイツ統一戦争と「武装せる国民」 228



第八章 ドイツ海軍――海軍の創建と世界展開……………………………………………………………大井 知範 231
はじめに 231
一 プロイセン近代海軍の誕生 234
(一)革命から生まれた「ドイツ艦隊」 234
(二)プロイセン海軍の建設 236
(三)海外展開の始まり 239
二 ビスマルク時代のドイツ帝国海軍 242
(一)シュトシュ時代 242
(二)シュトシュ計画と拠点獲得問題 246
(三)世界展開と砲艦外交 248
おわりに 252

第九章 ドイツの脅威――イギリス海軍から見た英独建艦競争一八九八~一九一八年…………………矢吹 啓 255
はじめに 255
一 十九世紀末のイギリス海軍 258
二 「ドイツの脅威」とイギリス海軍省 261
三 「ドイツの脅威」の政治利用 264
四 英独建艦競争の実態 269
五 「ドイツの脅威」から「イギリスの脅威」へ274
おわりに 281
第十章 ドイツ空軍の成立――ヴァルター・ヴェーファーと『航空戦要綱』の制定……………………小堤 盾 285
はじめに 285
一 ヴァルター・ヴェーファーの航空戦思想 286
二 『航空戦要綱』の制定 293
三 『航空戦要綱』制定の政治的・思想的背景 298
おわりに 303

 第四部 ドイツ軍の世界的影響

第十一章 ヤーコプ・メッケルと日本帝国陸軍…………………………………………………………大久保 文彦 309
はじめに――メッケルの前半生 309
一 メッケル招聘の経緯 310
二 「メッケル少佐」という問題 317
三 陸軍大学校教育に対するドイツ人教官たちの貢献 321
四 明治十年代(一八七七〜八六年)の日本陸軍 328
五 メッケルの日本陸軍への貢献 334
おわりに 337

第十二章 コルマール・フォン・デア・ゴルツとオスマン帝国陸軍……………………………………藤由 順子 339
はじめに 339
一 オスマン帝国派遣以前のゴルツとドイツ軍 340
二 オスマン帝国へのドイツ軍事顧問団の派遣 343
三 オスマン帝国陸軍の改革の歴史 344
四 ゴルツによるドイツ軍事顧問団の登場 348
 (一)教育システム 348
 (二)軍団編成 352
五 ゴルツ改革の結実――希土戦争(一八九七年)と青年トルコ革命(一九〇八年)357
おわりに 361

第十三章 アレクサンダー・フォン・ファルケンハウゼンと中華民国陸軍……………………………長谷川 熙 365
はじめに 365
一 ファルケンハウゼンの反ヒトラー意思――その生涯から浮上する伝統性と特異性 366
二 ファルケンハウゼンの中華民国支援の特徴――その抗日性の起源 374
おわりに 386

索引(人名・事項)…………………………………………………………………………………………………………

三宅 正樹
明治大学名誉教授。
京都大学文学部卒業、京都大学大学院博士課程修了、文学博士、国立国会図書館調査局、神奈川大学を経て、明治大学教授、ウィーン、ハイデルベルク、ロンドンに留学、ベルリン自由大学客員教授、国際歴史学会本部事務局(ローザンヌ・パリ)理事を歴任。
業績:『日独伊三国同盟の研究』南窓社、1975年(単著)、『ヒトラーと第二次世界大戦』清水書院、1984年(単著)、『日独政治外交史研究』河出書房新社、1996年(単著)、『政軍関係研究』芦書房、2001年(単著)、『ユーラシア外交史研究』河出書房新社、2000年(単著)、『昭和史の軍部と政治』第一法規、1983年、全五巻(共編著)、『概説ドイツ史(新版)』有斐閣、1992年(共編著)、Die Idee eines eurasischen Blocks Tokio-Moskau-Berlin-Rom 1939-1941, in: Internationale Dilemmata und europäische Visionen (Berlin:LIT, 2010)(論文)、チブラ『世界経済と世界政治──再建と崩壊 一九二二~一九三一年』みすず書房、1989年(翻訳)、ベルクハーン『軍国主義と政軍関係──国際的論争の歴史』南窓社、1991年(翻訳)ほか。
石津 朋之
防衛省防衛研究所戦史研究センター国際紛争史研究室長、拓殖大学、放送大学非常勤講師、「歴史と戦争研究会」代表。
獨協大学卒、ロンドン大学SOAS及び同大学キングスカレッジ大学院修士課程修了、オックスフォード大学大学院研究科修了。ロンドン大学キングスカレッジ名誉客員研究員、英国王立統合軍防衛安保問題研究所(RUSI)研究員を歴任。
業績:『リデルハートとリベラルな戦争観』中央公論新社、2008年(単著)、『クラウゼヴィッツと「戦争論」』彩流社、2008年(共編著)、『名著で学ぶ戦争論』日本経済新聞出版社、2009年(編著)、『戦略原論──軍事と平和のグランド・ストラテジー』日本経済新聞出版社、2010年(共編著)、Conflicting Currents: Japan and the United States in the Pacific (Santa Barbara, Calif: Praeger, 2010)(共編著)、クレフェルト『戦争文化論』上下巻、原書房、2010年(監訳)ほか。