フォルクと帝国創設

フォルクと帝国創設

19世紀ドイツにおけるトゥルネン運動の史的考察
小原 淳/著
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発売日 : 2011/8/1

書名カナ フォルクトテイコクソウセツ
判型/製本 A5/上製
ページ数 272
ISBN 978-4-7791-1637-7
Cコード 0022
ドイツ固有の身体文化であるトゥルネンは、単なる身体運動にとどまらず、「民族精神」を鼓舞するものでもあった。その運動の担い手であったフォルク=大衆・民衆の実像を求め、様々な動向とその変容の姿から、「上/下」「内/外」の関係における国民化、帝国創設の相貌を描く。小原 淳978-4-7791-1637-719世紀ドイツにおけるトゥルネン運動の史的考察
目 次
目 次

序 章
 一 問題の所在 
  1 本書の目的 
  2「トゥルネン」とは? 
  3トゥルネン運動と「フォルク」 
 二 先行研究・史料と本書の構成 
  1 先行研究 
  2史料 
  3本書の構成 

第一章 発見されるフォルク——Fr・L・ヤーンと初期トゥルネン運動
 一 はじめに 
 二 Fr・L・ヤーンの生い立ちと思想 
  1青年期のヤーン 
  2ヤーンの思想 
 三 初期トゥルネン運動の展開 
 四 初期トゥルネン運動の終焉 
  1トゥルネン運動とブルシェンシャフト運動 
  2ヤーンの逮捕とトゥルネン禁止令 
 五 おわりに 

第二章 実践されるフォルク——トゥルネン協会の理念と実態
 一  はじめに 
 二 数量的分析 
  1協会数の推移 
  2トゥルネン協会の地域的分布 
  3協会組織と都市空間 
  4会員構成 
  5トゥルナーの社会的プロフィール 
 三 協会活動の実態 
  1通常の活動 
  2フォアトゥルナーと体育教師 
  3消防・救助活動 
  4祝祭と遠足 
 四 トゥルネンの理念とその限界 
  1トゥルナーのモラルと名誉 
  2「男らしさ」とトゥルネン 
  3平等性 
  4トゥルネン協会のなかの不平等と不調和 
  5トゥルネンの「外側」のフォルク 
 五 おわりに

第三章 分裂するフォルク——トゥルネン運動と一八四八/四九年革命
 一 はじめに 
 二 トゥルネン禁止令期のトゥルネン運動
 三 一八四〇年代のトゥルネン運動
 四 トゥルネンと政治 
  1トゥルネン運動の政治的急進化 
  2祝祭の政治化 
  3協会組織のネットワーク 
  4トゥルナーの武装化  
  5ヤーンとの訣別 
 五 統一組織の創設とトゥルネン運動の分裂 
  1第一回ハーナウ会議 
  2第二回ハーナウ会議 
  3フランクフルト九月蜂起と民主派の「暴走」 
 六 帝国憲法闘争と革命の敗北 127
  1ドレスデン蜂起とトゥルネン運動 
  2プファルツ、バーデンでの蜂起とトゥルネン運動 
  3革命の敗北 
 七 おわりに 

第四章 膨張するフォルク——一八六〇年代前半のトゥルネン運動における「自由」と「統一」
 一 はじめに 
 二 トゥルネン協会の復活 
 三 組織連合化の試み 
 四 三度の全ドイツ的祝祭 
  1コーブルク祭 
  2ベルリン祭 
  3ライプツィヒ祭 
  4公権力との関係 
  5一八六〇年代のトゥルネン運動とナショナリズム 
 五 祝祭の成果 
  1組織統一問題 
  2「非政治的路線」の採択  
  3「国民体育」の成立――トゥルネンの理論的整備 
 六 おわりに 

第五章 変容するフォルク——一八六〇年代後半のトゥルネン運動と「上からの統一」
 一  はじめに 
 二 「武装せるフォルク」の理念と実践 
  1「非政治性」をめぐる闘争 
  2トゥルネン運動とドイツ国民協会 
  3第二次シュレースヴィヒ戦争とトゥルネン運動 
 三 逆説としての統一 
  1 第四回ドイツ・トゥルネン祭の中止 
  2普墺戦争とトゥルネン運動 
  3ドイツ・トゥルナー連盟の成立 
 四 おわりに 

終 章

あとがき
図版出典
文献目録

索引
小原 淳
1975年生まれ。2006年、早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(早稲田大学・文学)。同大学文学学術院助手を経て、現在、早稲田大学文学学術院、津田塾大学等講師。
主要業績
「19世紀前半期のドイツにおける〈コルポラツィオン〉と〈アソチアツィオン〉」(井内敏夫編著『ヨーロッパ史のなかのエリート―生成・機能・限界』、太陽出版、2007年所収)、「1848/49年革命後の対抗的政治エリート」(森原隆編『ヨーロッパ・エリート支配と政治文化』、成文堂、2010年所収)、「帝国創設期におけるドイツ・トゥルネン運動―民族意識の浸透とその限界」(日本西洋史学会『西洋史学』第217号、2005年6月所収)、『ビスマルク(上)・(下)』(ジョナサン スタインバーグ著、小原淳訳、白水社、2013)等。