イェイツとアイリッシュ・フォークロアの世界

イェイツとアイリッシュ・フォークロアの世界

物語と歴史の交わるところ
池田 寛子/著
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発売日 : 2011/11/7

書名カナ イェイツトアイリッシュフォークロアノセカイ
判型/製本 四六/上製
ページ数 398
ISBN 978-4-7791-1634-6
Cコード 0098
イェイツは独自に「アイリッシュ・フォークロア」の収集を行ない、生涯、強い関心を抱きつづけた。彼をとおして独自の変容をとげた「フォークロア」を作品から拾い上げ、創作活動との関係を明らかにし、歴史に翻弄されたその内面世界に迫る。池田 寛子978-4-7791-1634-6物語と歴史の交わるところ
序章 フォークロアとイェイツ
  1 フォークロアとは
  2 アイリッシュ・フォークロアの世界
  3 「イェイツとアイリッシュ・フォークロア」をめぐる議論
  4 「妖精」から見えてくるもの
  5 ナショナリズムのフォークロア
  6 イェイツとフォークロア——初期から後期へと流れるもの

第1章 イェイツの生涯を貫くフォークロア——その政治的背景
  1 二つの立場
  2 アイルランドの場合
  3 イェイツの立場
  4 フォークロアの政治的意味づけの強化
  5 イェイツのフォークロア観の推移と一貫性
  6 イェイツとアイルランド語

第2章 対立を越えて
    ——劇詩『オシーンの放浪』が予見するナショナリズムの行方
  1 カトリック教会と対峙するナショナリスト
     ——十九世紀末の英雄オシーン
  2 キリスト教と異教——聖パトリックとオシーンを繋ぐもの
  3 イェイツの異教に内在する他者受容の可能性

第3章 めぐりくる昼と夜——詩集『葦間の風』と太陽シンボリズム
  1 民衆の想像力へのあこがれ——限りなき時空へと続く梯子
  2 見果てぬ夢——最後の戦いのフォークロア
  3 天と地をめぐる魂——人さらいの妖精のフォークロア
  4 その後の昼と夜

第4章 ハープの力
    ——劇詩『影なる海』とイェイツのナショナリズムへの不安
  1 ハープと剣——対立か協調か
  2 嘆きのハープ
  3 愛国のハープ、国家再生のハープ
  4 ハープと剣の行方

第5章 物語の力——狂言喜劇『役者女王』と革命のフォークロア
  1 革命を呼ぶユニコーン
     ▼復活祭蜂起のフォークロア ▼ユニコーンのフォークロア
     ▼ユニコーンがもたらす世界の終わりと始まりの物語
  2 イェイツの心の奥を映す歪んだ鏡——女王、首相、詩人
  3 ロバとカモメのフォークロア
  4 まだ見ぬ革命の物語

第6章 アイルランドの物語の再構築
    ——「クレージー・ジェーンの歌」と独立後のアイルランド
  1 アイルランドが求めるの愛
  2 二つの顔をもつ恋人——英雄か侵略者か
  3 老女を救うのは誰か——の愛、の英雄の再定義に向けて
  4 アイルランドの声の転生

終章 アイルランド文学とフォークロア
池田 寛子
広島市立大学国際学部准教授。訳書に『アイルランドの人魚歌 新・世界現代詩文庫11-』(ヌーラ・ニゴーノル著、池田寛子 編訳、土曜美術社出版販売、2010年)。