井上井月研究

井上井月研究

中井 三好/著
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発売日 : 2011/3/14

書名カナ イノウエセイゲツケンキュウ
判型/製本 A5/上製
ページ数 388
ISBN 978-4-7791-1609-4
Cコード 0092
「井月は全国行脚もせず、俳諧漂泊者気取りだ」という言われなきレッテルの嘘を暴き、芭蕉俳諧の本質、寂びの詩境を漂泊に求め、芭蕉が唱えた「かるみ」の風体を掴んで、寂びと幽玄の詩境を得た作品群を見事に読み解き、俳諧史における〝井月忘失の真相〟を探る労作。 【在庫僅少※汚れ・キズ等の可能性がございます】中井 三好978-4-7791-1609-4
   井上井月研究/目次

第Ⅰ章 井月俳諧の本質と展開 9
 第一節 井月の生涯 11
  1 出生年 11
  2 出身地 11
  3 本名 14
  4 出自・家柄 16
  5 俳号 19
    ア 少年時代と俳号井上井月 19
    イ 柳の木と別号の数々 21
  6 修行時代 23
    ア 学殖 23
     ⑴漢学 23
     ⑵佐藤一斎の講義を聴講 24
     ⑶京都の貞門俳諧に入門 26
     ⑷貞門俳諧と新在家文字 30
     ⑸貞門俳諧と古典文法 34
     ⑹貞門俳諧から芭蕉俳諧へ 35
    イ 墨書 37
    ウ 与謝蕪村後の俳諧 40
  7 長岡藩出奔 43
  8 女性観と結婚 45
  9 立机 47
  10 戸隠神社祈願 51
  11 南信濃の地に現れる 53
  12 漂泊の姿 56
  13 井月の嗜好と千両 64
  14 信濃の風土 67
  15 小学校の先生の先生となる 70
  16 桃青社と日高村での蕉堂開基計画と戸籍問題 73
  17 井月と京都俳壇で学んでいる伊那谷の俳人たち 75
  18 第二回の東春近村での蕉堂開基計画 76
  19 太政官の五榜の定の掲示 78
  20 厄介附籍 79
  21 塩原本家離れでの第三回目の蕉堂開基計画と開基披露句集編纂作業 85
  22 聟養子口上書 89
  23 井月の最期 90
  24 門人によって『余波のみづくき』開板される 93
  25 井月の墓 95
 第二節 井月忘失と発掘 98
  1 井月忘失 98
  2 井月発掘 100
  3 井月に私淑した山頭火 109
  4 井月再忘失 111
  5 井月再発掘 123
 第三節 井月俳諧の骨格 128
  1 行脚(漂泊)地と俳人の確認 128
   ⑴ 信濃(長野県)外の俳諧行脚(漂泊)先の俳人数とその確認 128
   ⑵ 信濃(長野県)内の俳諧行脚(漂泊)先の門人数とその確認 130
   ⑶ 井月と交流のあった全俳人、全門人の分布表 132
   ⑷ 井月と交流のあった全俳人、全門人、及びゆかりの場所等 132
  2 井月の俳諧之連歌(連句)の姿 133
  3 井月の発句の姿 138
   ⑴ 漂泊の境涯の句 139
   ⑵ 詠史の句 141
   ⑶ 挨拶の句 143
   ⑷ 主観の句 145
   ⑸ 酒興の句 146
   ⑹ 茶屋遊びの句 148
   ⑺ 「てにをは」活用の句 149
   ⑻ 井月が学びとった芭蕉俳諧の「かるみ」の風体 151
    ア 門人に書き与えた芭蕉の発句、俳文 151
    イ 門人に書き与えた早川漫々の俳文 154
    ウ 「かるみ」への芭蕉の心残り 156
    エ 井月が辿り着いた「かるみ」の寂びと幽玄 157

第Ⅱ章 井月作品鑑賞 165
  春の部 166
  夏の部 174
  秋の部 183
  冬の部 193
  新年の部 200

第Ⅲ章 難解句解説 203
  春の部 204
  夏の部 211
  秋の部 221
  冬の部 227
  新年の部 232

第Ⅳ章 井月の著作 237
  1 句集 238
  2 日記 238
  3 小文章 239
  4 起請文 240
  5 書簡 240
  6 墨書 243

第Ⅴ章 井月と交流のあった全俳人、全門人、及びゆかりの場所等 245
  1 全国行脚で交流のあった俳人たち 246
  2 門人――信濃(長野県)の俳人たち 261
  3 人格的信頼関係の人々 335
  4 漂泊の中で誼みを交わした人々 339
  5 酒店や茶店や宿屋等 342
  6 奉額の神社仏閣等 344
  7 漂泊の中で休んだ小堂等 345
  8 ゆかりのあった神社仏閣等 346

第Ⅵ章 四人の井月発掘者の肖像 349

年譜 353
主な参考文献 370
全国行脚略図 376
  
あとがき 377
井月発句・和歌索引 381
中井 三好
1937年(昭和12)、富山県に生まれる。俳誌『俳句往来』主宰。
著書に『はくれん—中井三好集』(近代文芸社、1989年)、『夕日と黒パン』(彩流社、2005年)、『知里幸恵—十九歳の遺言』(彩流社、1991年)、『『天の夕顔』のかげで—不二樹浩三郎愛の一生』(彩流社、1995年)、『教育実践記録『不登校生よ、ともに!—単位制高校の挑戦』(彩流社、1998年)、『口語体俳句論・句集 「や」「かな」「けり」捨ててこそ… 』(彩流社、2004年)、『漂泊の俳人井上井月記』(彩流社、2007年)などがある。