グレアム・グリーン入門

グレアム・グリーン入門

特異な人間性と迫力に満ちた作品世界
山形 和美/著
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発売日 : 2010/12/14

書名カナ グレアムグリーンニュウモン
判型/製本 四六/上製
ページ数 280
ISBN 978-4-7791-1597-4
Cコード 0098
曖昧で深淵な文学的技法、興味深い宗教的活動、国際政治の発火地帯に身を投じ、リアリズムに見える激烈な物語性に潜む幻視で貫かれるヴィジョン……。“光と闇の狭間”に生きた特異な大作家への招待。生涯、文学の核心、作品論の3部構成。 【在庫僅少※汚れ・キズ等の可能性がございます】山形 和美978-4-7791-1597-4特異な人間性と迫力に満ちた作品世界
目 次

はじめに――光と闇の狭間に生きて

Ⅰ グリーンの生涯
誕生・家族/ パブリック・スクール/学生寮──〈緑のラシャ張りの扉〉
登校拒否/読書体験/ 精神分析治療/大学進学/〈ロシアン・ルーレット〉
パリ滞在/ブラウニングへの心酔/『おしゃべりする四月』/就職運動/ノッティンガム
カトリシズムへの改宗/盲腸炎の手術/結婚/『内なる人』『行動の名』
『夕暮れの噂』/『イスタンブール特急』/『ここは戦場だ』/『イギリスが私を作った』『ブライトン・ロック』/『掟なき道』──メキシコ旅行/『力と栄光』/諜報機関
『英国の劇作家たち』/キャサリン・ウォルストンとの情事
『落ちた偶像』と『第三の男』/『事件の核心』/『情事の終わり』
宗教から政治の世界へ/戯曲『居間』/『燃え尽きた人間』/ジャーナリストとして
『ハバナの男』/『キャプテンと敵』/『喜劇役者たち』/『叔母との旅』
『名誉領事』/キム・フィルビーと『ヒューマン・ファクター』/『キホーテ神父』
逝去/諸家の追悼記事

Ⅱ グリーン文学の核心──文学と宗教と政治とで
グリーン文学とカトリシズム/リベリア黒人共和国――死を賭したアフリカ紀行
第二の改宗/グリーンにおける悪の体験/カトリシズムとアングリカニズム
グリーンの見たディケンズと悪/悪・信仰・文学――エリオットとニューマン
マニ教とジャンセニズム/グリーンに対する批判と弁護/グリーンにとってのモーリアック
文学・堕地獄・神――アポリアか/グリーンにおける文学と体制 ①教権体制 ②政治体制
グリーンのシェイクスピア告発/グリーンにおける政治性の具体相
『グレアム・グリーン──新聞への投書』/〈作者の死〉/テキストの不死性と作者の存在
作中人物の変容  

Ⅲ 謎と迫力に満ちたグリーンの作品群
1『おしゃべりする四月』――詩人としてのグリーン 
2『イスタンブール特急』――新しいグリーン 
3『ここは戦場だ』――霧と戦いによる孤立 
4『ブライトン・ロック』――最初のカトリック小説 
5『掟なき道』から『力と栄光』――事効論の力 
6『事件の核心』――共感から憐憫へ 
7『情事の終わり』――神による呪縛 
8「モランとの一夜」――信仰の逆説 
9『静かなアメリカ人』――無邪気と経験の弁証法 
10『キホーテ神父』――デカルト的セルバンテス 

あとがき

グレアム・グリーン年譜
参考文献
索引
山形 和美
1934年生まれ。東京教育大学大学院文学研究科修士課程修了。文学博士(筑波大学)。
筑波大学名誉教授。
主な著書・訳書『グレアム・グリーンの文学世界』(研究社出版)
『言語空間の崇高性──ロゴスへの意志』(彩流社)
『日本文学の形相──ロゴスとポイエマ』(同)
『G・K・チェスタトン』(清水書院)
『差異と同一化──ポストコロニアル文学論』(研究社出版、編著)
スーザン・ハンデルマン『誰がモーセを殺したか──現代文学理論におけるラビ的発想の出現』(法政大学出版局)
エドワード・サイード『世界・テクスト・批評家』(同)
ノースロップ・フライ『力に満ちた言葉』(法政大学出版局)
スティーヴン・マークス『シェイクスピアと聖書』(日本キリスト教団出版局)
アーサー・シモンズ『象徴主義の文学運動』(平凡社ライブラリー)
T・R・ライト『神学と文学』(聖学院大学出版会)
ウイリアム・キャッシュ『グレアム・グリーンと第三の女』(彩流社)ほか