古代神祇信仰の成立と変容

古代神祇信仰の成立と変容

自然信仰・原始祖霊信仰・記紀神話
籔田 紘一郎/著
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発売日 : 2010/8/5

書名カナ コダイジンギシンコウノセイリツトヘンヨウ
判型/製本 四六/並製
ページ数 365
ISBN 978-4-7791-1568-4
Cコード 0021
記紀神話の神々が多い現在の神社信仰の源流には、日本古代の自然信仰と原始祖霊信仰(鬼神信仰)があった。縄文時代から律令国家成立までの古代神祇信仰の形成、記紀神話、律令祭祀形成の考察と古代の神々が変容しながら続く現代の神社信仰の“深層=真相”に迫る。籔田 紘一郎978-4-7791-1568-4自然信仰・原始祖霊信仰・記紀神話
はじめに 3

  第一部 神祇信仰の起源
第一章 津田左右吉は「自然信仰」と言う 22
 一.津田左右吉の見解を要約する 23
 二.自然神を祀った式内社 29
 三.津田左右吉の見解に対する所感 33
 [コラム1 日本の自然と自然崇拝] 37
第二章 柳田国男は「祖霊信仰」と言う 40
 一.柳田国男の見解を要約する 42
 二.その後の民俗学の見解 45
 三.柳田国男の見解に対する所感 46
 [コラム2 神社の起源] 51

  第二部 古代神祇信仰の形成
第一章 古代中国における鬼神信仰 58
 一.古代中国の祖先祭祀の始まり 58
 二.五行思想とのかかわり 60
 三.儒教の古層 62
 四.道教の古層 66
 [コラム3 『史記』にみる鬼神祭祀] 69
第二章 朝鮮半島における鬼神信仰 70
 一.高句麗 70
 二.馬韓・弁韓・辰韓 72
第三章 日本列島への鬼神信仰の伝来 78
 一.中世村落における神祇信仰――権社神と実社神 80
 二.弥生時代のこん跡――対馬の天道祭祀 85
 三.古墳時代以降の鬼神信仰――原始稲荷信仰 92
 [コラム4 卑弥呼の鬼道とは何か] 105
第四章 古代神祇信仰形成のプロセス 108

  第三部 記紀神話の形成 
第一章 記紀神話の神々と伝承地 121
第二章 海人族の神話のルーツー旧スンダランドか中国江南か 129
第三章 DNAからみた海人族のルーツ 136
 一.スンダランド 137
 二.黒潮圏の先史文化の移動 140
 三.DNAからみた海人族のルーツ 142
 [コラム5 ポリネシア語と縄文語] 151
第四章 稲作の起源――神話伝来との関連において 154
 一.熱帯ジャポニカのルーツと伝播経路 154
 二.旧スンダランドの人々 156
 三.稲作インドネシア・フイリピン起源説の衝撃 158
 [コラム6 オオゲツヒメ神話] 162
第五章 弥生渡来人の神話の伝来 164
 一.弥生人の渡来と二重構造論 164
 二.弥生時代の定義と開始時期についての主な見解 166
 三.弥生人の渡来数 167
 四.渡来弥生人の神話の伝来 168
第六章 天孫降臨神話の伝来 170
 一.天孫降臨神話の骨格 170
 二.皇祖神の並立――タカミムスヒとアマテラス 172
 三.溝口睦子著『王権神話の二元構造』の謎解き 175
 四.溝口睦子説への所感 186
第七章 記紀神話形成のプロセス 197

  第四部 律令国家の成立と律令祭祀
第一章 律令国家の成立 207
第二章 律令祭祀 211
 一.日本・中国・新羅の律令祭祀の比較 211
 二.律令祭祀の目的 217
 三.宮中で祭られる神々 219
 四.律令祭祀の内容 225
 五.律令祭祀の最高神、カムロギ・カムロミ 231
 [コラム7 幣帛・奉幣・班幣・朔幣・名神大社について] 238
第三章 鎮魂祭の謎を解明する 240
 一.神祇官西院八神殿と神祇官八神の意味を解明する 242
 二.鎮魂祭の本来の目的 249
 三.鎮魂祭の目的の改変 252
 四.新嘗祭との関係 254
 五.学界唯一の祖神祭祀説 259
 [コラム8 国内神名帳] 262
第四章 天照大神はなぜ伊勢に祭られたか 264
 一.内宮の創建は六九八年 267
 二.アマテラスが伊勢に祭られた理由 271
 三.外宮とは何か 277

  第五部 古代神祇信仰・記紀神話・律令祭祀の関係
第一章 律令祭祀と記紀神話は無関係である 287
 一.大嘗祭と天孫降臨神話の無関係 288
 二.鎮魂祭と天岩戸神話の無関係 293
第二章 古代神祇信仰の神々との関係 297
 一.律令祭祀の宮中の神々 297
 二.記紀神話の複数名を持つ神々 300

むすび 305

エピローグ 315
 一.仏教との出会い 316
  (一)神仏習合 317
  (二)日本浄土教の成立 320
  (三)仏教による死者供養・葬儀の開始 328
 二.明治の受難 333
  (一)神仏分離 334
  (二)国家神道 337
  (三)神社合祀 340

あとがき 349

参考文献 355
籔田 紘一郎
1942年、旧満州国鞍山市生まれ。滋賀県立虎姫高校卒業。
1964年、京都大学法学部卒。同年、三菱商事(株)入社。主にアジア、北中南米、中東とのビジネスに従事し、
同社取締役、サウデイ石油化学(株)常務取締役などを経て、2002年2月、退職。
2002年7月、「古代史教養講座」入会。現在、同会理事・世話人。同会“日本の神々”分科会コーディネーター
2003年3月-2006年2月 (特活)人道目的の地雷除去支援の会 シニア・アドバイザー。
日本考古学協会会員。横浜市在住。
著書に『ヤマト王権の誕生 弥生終末大変動と王権の出自』(彩流社、2007年)がある。