ディケンズ文学の闇と光

ディケンズ文学の闇と光

〈悪〉を照らし出す〈光〉に魅入られた人の物語
島田 桂子/著
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発売日 : 2010/8/11

書名カナ ディケンズブンガクノヤミトヒカリ
判型/製本 A5/上製
ページ数 202
ISBN 978-4-7791-1548-6
Cコード 0098
宗教的誠実さや正義感を支える信仰は評価されても、キリスト教的想像力に触れられることの少なかったディケンズ。だが、宗教的な罪理解が作品の構造とプロットに影響している作品は存在し、〈悪〉を照らしだす〈光〉に魅入られた “キリスト教作家”としての再評価。【品切】島田 桂子978-4-7791-1548-6〈悪〉を照らし出す〈光〉に魅入られた人の物語
謝 辞…………………………………………………………………………………… 3

序………………………………………………………………………………………… 11

第1章 チャールズ・ディケンズ――アンビヴァレントな人間像……………… 15
 1.ディケンズの宗教的態度 16
  ⑴ディケンズの作品における教会・聖職者・信徒の姿 16
  ⑵ディケンズの信仰遍歴について 18
  ⑶『主イエスの生涯』と聖書解釈 19
 2.恐怖と悪にたいするオブセッション 23
  ⑴作品の世界を覆う闇と悪の様相 23
  ⑵恐怖と悪に対するオブセッション 28
  ⑶〈悪〉の解釈の意義について 31

第2章 善と悪の対立………………………………………………………………… 35
 1.『ピクウィック・クラブ』――暗闇に投げ込まれた最初の光 36
  ⑴スケッチから小説へ 40
  ⑵この世のグロテスクな世界 42
  ⑶ピクウィックなるものの超越性 48
 2.『オリヴァー・トゥイスト』――危うい悪との闘争 60
  ⑴時代背景 61
  ⑵『オリヴァー・トゥイスト』の超自然的悪 62
  ⑶〈悪〉の問題と意味 66
 3.『骨董屋』――天使と悪魔 69
  ⑴ヴィクトリア朝の影 69
  ⑵天国への旅 70
  ⑶『骨董屋』の超自然的悪 71
  ⑷悪への挑戦 74

第3章 ヴィクトリア朝のバビロン………………………………………………… 77
 『デイヴィッド・コパーフィールド』――真の故郷を求めて 78
  ⑴作品の形成 78
  ⑵デイヴィッドの物語 81

第4章 ディケンズによる罪と罰…………………………………………………… 97
 1.『荒涼館』――最後の審判 98
  ⑴『荒涼館』の時間と空間 98
  ⑵二つの物語 100
  ⑶最後の審判 108
 2.『リトル・ドリット』――罪の牢獄 111
  ⑴時代背景 111
  ⑵罪による監禁 115
  ⑶罪からの解放 124

第5章 回心と赦しへの希望………………………………………………………… 133
 1.『二都物語』――死と復活 134
  ⑴神話としての歴史 134
  ⑵二つの都 135
  ⑶シドニー・カートンの死と復活 139
  ⑷クリスマスと復活 142
 2.『我らの共通の友』――ディケンズによる終末論 145
  ⑴「復活」とバプテスマのメタファー 145
  ⑵死からの救い 151

結 び…………………………………………………………………………………… 159

チャールズ・ディケンズ年表………………………………………………………… 41
参考文献………………………………………………………………………………… 35
註………………………………………………………………………………………… 15
索引……………………………………………………………………………………… 1
島田 桂子
札幌生まれ。北星学園大学文学部英文学科卒業。
米国オレゴン州ルイス・アンド・クラーク大学 英文学専攻卒業(B.A. in English)。
英国ニューカッスル・アポン・タイン大学 宗教と文学専攻修士課程修了(M.A. in Religion and Literature)。
聖学院大学大学院アメリカ・ヨーロッパ文化学研究科博士後期課程修了(学術博士、Ph.D.)。
遺愛女子高等学校教諭、東京農業大学非常勤講師などを経て、現在聖学院大学総合研究所特任研究員。
論文:“Dickens’s Religion: St. John’s Gospel and Our Mutual Friend”, “The Speakers of the Things of God: Evelyn Waugh, Graham Greene, and William Golding”, “The Last Judgment: The York Mystery Cycle and The Chester Mystery Cycle”, 「ディケンズとキリスト教――『主イエスの生涯』を中心に」ほか。