
書名カナ | スズキクニオノドクショジュツ |
判型/製本 | 四六/並製 |
ページ数 | 325 |
ISBN | 978-4-7791-1517-2 |
Cコード | 0095 |
右翼運動をやってきたというが、本当は、ただの「読書人」だったのではないか。本を読むように運動をやり、人と付き合ってきたのではないか。いや、運動も、事件も、友人も…全ては〈大きな本〉の一ページだったのかもしれない。 【在庫僅少※汚れ・キズ等の可能性がございます】
第1章 出会いと別れの読書術 雨宮処凛さんに初めて出会った夜 ① とうじ魔とうじさんのライブが全ての始まり ② 糸楽器。数字紙芝居。フォークギター。奇妙なライブだった ③ この瞬間だね、「雨宮処凛」が誕生したのは! ④ 私は『ガロ』のサブカル・ライターでした 夭折の美学・高野悦子『二十歳の原点』 ①「現実」に戻れない人々もいる ② 森田必勝、沖雅也、高野悦子の墓参をしたという ③『アナーキズム』を読み、小田実、高橋和巳を読む ④ スキーを売って、『資本論』を買う! 見沢知廉は現代文学の過酷な現場で戦死した ① 「しのぶ会」での福田和也、島田雅彦の挨拶 ② 私の言葉は「悪魔のささやき」だったのでしょう ③ サブカルの帝王・中森明夫の言葉 『私は「悪者」に味方する』の遠藤誠弁護士に最後に会った夜 ① 「新左翼と新右翼の禅問答」 ② 「おまえがやったんだろう…」 ③ 僕にとって先生はまさに神であり、仏だった 植垣康博『兵士たちの連合赤軍』とヒトラーの本に学ぶ ① 恋もあり、過激なロマンも… ② 闘う革命マシーンヘの道をひた走る ③ ヒトラーのずばぬけた集金能力 ④ 非合法活動だけでは政権はとれない 高橋和巳の『邪宗門』と私の思想のルーツ ① 狙い目は『邪宗門』 ② 次は『日本の悪霊』を読んだらいい ③ 今日の連合赤軍を予言していた 中島らもさんが死んだ ①「鈴木邦男の襲撃に備えて武器を集めてる」と… ② 中華料理店の二階でプロレスや武器の話をした。夜中まで ③ 大麻店の主人、スティーブン・セガールの娘も来てたよ。最後の晩餐に 第2章 大作を読み通す読書術 『決定版 三島由紀夫全集』全四四冊を読破した! ① 皆も挑戦してみたらいい。前からでも後ろからでも ② 日本を震撼させた1970年11月25日。その直前の行動が書かれている ③ 皇太子御成婚パレードの「投石少年」について衝撃的文章を書いていた 探し続けて四十年、読破した大河小説『人生劇場』全十一巻! ① これは現代の話だ! ② 『人生劇場』に触発されて書かれた五木寛之の『青春の門』 ③ すべてヒットした映画『人生劇場』 ④ 「やると思えば どこまでやるさ…」 私の原点は司馬遼太郎の『燃えよ剣』だ! ――『新潮現代文学』(全八十巻)を読破した! ① 学生時代の方が「質の読書」をしていたな ② 当時の右翼学生には「竜馬派」と「土方派」があった ③ 沖田総司のように、猫を斬りそこねて死ぬ。いいね 中里介山の『大菩薩峠』全四一巻を読まにゃ、日本人じゃない! ①『大菩薩峠』の書き出し ② 主人公・机竜之助は悪党です ③ 菊池寛と田中智学と北一輝 ④ 中里介山の絶望的な女性観 ⑤ 赤軍派の大菩薩峠事件 今年は、司馬遼太郎の『坂の上の雲』(全八巻)だ! ① 中島誠の『司馬遼太郎と「坂の上の雲」』 ② 何故、映像化に踏み切ったのか ③ 俳人の正岡子規と野球 第3章 読書戦争・ちくま編 対談・高木尋士×鈴木邦男 ①まずは、初めに『戦後日本思想大系』(全十六巻)を読んでみよう! ②次は頑張って『現代日本思想大系』(全三五巻)を読んでみよう! ③ これからの課題だね。『近代日本思想大系』(全三六巻)は ④ 芹沢光治良の『人間の運命』(全十四巻)で「刷り込み」と「脱却」を知る ⑤ 活動家の必読書だよ。立花隆の『天皇と東大』は ⑥ 何のために本を読む 第4章 行動派のための読書術 はじめに 第一、ノルマを決めて読む 第二、併読する 第三、全集ものを読む 第四、テーマ別に読む 第五、メシは食わなくとも本は読む 第六、いい友人を持つ 第七、気分を変えてもう一度 第八、ビラ、パンフなどは読まない 第九、カードはとらない 第十、サインペンを使う 第十一、どこでも読む 第十二、金があったらともかく本を買う 第十三、いらない本は思い切って捨てる 第十四、無償の行為こそが実を結ぶ 第5章 何を読んだか――1900年・2000年・2009年 |