風刺画にみる日露戦争

風刺画にみる日露戦争

石 和静/著 、 金 容権/訳
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発売日 : 2010/6/28

書名カナ フウシガニミルニチロセンソウ
判型/製本 A5/並製
ページ数 306
ISBN 978-4-7791-1512-7
Cコード 0020
“痛快な笑いと共感”をもたらす時事風刺漫画から覗く帝国主義時代の国際関係の歴史。風刺画には、それぞれの国の文化と他に対するイメージ、言説が溶け込んでおり、国益の視点と弱肉強食の論理から描き出す“世界史としての日露戦争”の姿と本質。石 和静金 容権978-4-7791-1512-7
目 次
はじめに
風刺画のキャラクターについて 

1. 「力の政治(Power Politics)」の時代
 <絵1>おれの刀が1つだけに見えるのか!
 <絵2><絵3>私が後にいるから心配するな
 <絵4>火中の栗を僕が拾う?―列強に弄ばれている日本
 <絵5><絵6>英米の日本支援
 <絵7>猿と熊の休憩時間
 <絵8><絵9>列強の関心は?
 <絵10>英国と同盟するか?ロシアと提携するか?
 <絵11>~<絵13>日英同盟の利害関係
 <絵14><絵15>露仏同盟と日英同盟
 <絵16>日英同盟に対抗する露仏同盟拡大の企み
 <絵17>~<絵19>日露戦争は日英同盟と露仏同盟の対立?
 <絵20>しっかり捕まえて、アンクル・サム!

2. 戦争の原因―韓国と満州問題
 <絵1>韓国の最後の絶叫―局外中立宣言
 <絵2>日本の韓国への野望とロシアの韓国「保護」 ?
 <絵3><絵4>韓国に対する日露の野望
 <絵5><絵6>ロシアは韓国と満州をどちらも譲れない?
 <絵7>~<絵9>日露戦争と韓国
 <絵10>りんごに手をつけず、木からそのまま降りてこい!
 <絵11><絵12>満韓問題の起源―三国干渉とロシアの旅順、大連占領
 <絵13>~<絵15>韓国と満州
 <絵16><絵17>日露の威嚇に無力な清
 <絵18>清の中立
 <絵19><絵20>ロシアの満州に対する野望
 <絵21>「清の領土と主権尊重を!」一歩遅れて東アジアに飛び込んだ米国の理想主義外交の一声
 <絵22><絵23>米国の門戸開放政策と日露戦争での「中立」標榜の意味
 <絵24><絵25>満州の門戸は開いている?
 <絵26>ロシアの鴨緑江利権(Yalu Concession)
 <絵27>どこにいつまでそんなに粘れるのか?
 <絵28>開戦外交の決裂
 <絵29>今日も私に来た手紙はないの?
 <絵30>「韓国は私に譲ってくれなきゃ」
「とんでもない、そんなわけにはいきません」
 <絵31>~<絵34>ロシアの回答を待ちながら

3. 黄禍と白禍
 <絵1><絵2>白人と黄色人
 <絵3>~<絵5>勝利に輝く小さな戦争(a splendid little war)
 <絵6>ヨーロッパ文明を重ねてこそ……
 <絵7>~<絵11>日本の勝利と日露の互いのイメージの変化
 <絵12>太陽の前の露
 <絵13><絵14>日本の少年兵、ロシア熊を猿のように調教……
 <絵15>大日本の相撲取り
 <絵16><絵17>黄禍と白禍の対立?

4. 開戦と戦況
 <絵1>日露の外交関係の断絶―今や噴火は時間の問題
 <絵2>~<絵4>わしはまだ準備ができていないのに
 <絵5>~<絵8>日露戦争の戦端は韓国から
 <絵9><絵10>ロシアの対応が気になる列強
 <絵11>ロシアの戦略
 <絵12>太陽(日本)がつゆ(露)を溶かすのは必然?
 <絵13>日本の陸海戦の戦術
 <絵14><絵15>日本軍の旅順攻略で苦しめられるロシア
 <絵16>満州へ行く途中で
 <絵17><絵18>1904年の戦争の経過
 <絵19><絵20>ついに旅順を取り戻す!
 <絵21><絵22>日本の203高地占領とクロパトキンの退却
 <絵23>平和のためのロシアの第一歩?
 <絵24>バルチック艦隊、航路進まず
 <絵25>バルチック艦隊の惨敗
 <絵26>ロシアの敗北
 <絵27>平和を脅かした日本
 <絵28>戦争はすなわち「平民の血」
 <絵29>日本の戦勝を歴史はどのように記憶するのか

5. 戦況と国際情勢の変化
 <絵1>~<絵3>ヨーロッパの日露戦争観
 <絵4>悲惨な乞食のもの乞いとは!
 <絵5>同盟の紛糾に連座しないように……
 <絵6><絵7>モロッコ危機
 <絵8><絵9>英仏間を妨害するドイツ
 <絵10>英仏の微妙な対立―満州での競馬
 <絵11>日露戦争の隙を突いて―英国のチベットに対する条約締結強要
 <絵12>トーゴバンク事件
 <絵13>フランスの曖昧な中立
 <絵 14>~<絵 17>アンクル・サムの独白―彼らが戦争に巻き込まれるように放っておかねば

6. ロシアの内憂外患
 <絵1>左手がすることを右手が知らないようにせよ?
 <絵2><絵3>内憂外患で煩悶するロシア
 <絵4>前後から攻撃してくるので気がめいるよ
 <絵5>幸運の女神さえ日本に……ロシア艦の自沈事故
 <絵6><絵7>貧困のロシア
 <絵8>戦艦ポチョムキンの反乱
 <絵9>もう失うものはない!
 <絵10><絵11>敗戦の責任はだれに?
 <絵12><絵13>崖っぷちの専制
 <絵14>敗者の弁解

7. ポーツマス講和会議
 <絵1>ロシアに残された選択は今や講和のみ
 <絵2>平和を回復しようという努力
 <絵3>~<絵5>ルーズベルトの講和提案
 <絵6><絵7>日本の講和条件
 <絵8>ロシアの自尊心
 <絵9>日本のサハリン占領
 <絵10>賠償金はなく、サハリンは半分に分割しなければ
 <絵11>慎重なウィッテ
 <絵12>双方の法廷弁護人
 <絵13>中国の勝利?
 <絵14>平和に入る門
 <絵15><絵16>両国の講和使節の食い違った運命

8. 戦争の結果と戦後の国際関係
 <絵1>日本の韓国「保護」国化
 <絵2>日英同盟の更新
 <絵3>日仏協約
 <絵4>ジョン・ブルと関係改善のダンスはいかが?
 <絵5>英露協商
 <絵6>独清米協約の試み?
 <絵7>ドイツの孤立
 <絵8><絵9>追い出される韓国のハーグ特使たち
 <絵10>「ハーグ密使事件」と日本
 <絵11>統監政治の悪名
 <絵12>今や日本の力は牽制されなければならない

訳者あとがき 


石 和静
1960年、韓国釜山生まれ。漢陽大学史学科卒業。同大学院修士、文学博士。
西洋近現代史、帝国主義時代の国際関係史専攻。
日本、スラヴ研究センター客員研究員、米国ハワイ大学訪問教授、韓国陸軍士官学校、
漢陽大学講師、世宗大学史学科兼任教授、現在、韓国極東大学教養学部兼任教授。
主な著訳書・論文
『近代外交の足跡』(韓国、2005)
Rethinking of the Russo-Japanese War: Centennial Perspectives(共著、英国、2007〉
『東アジアの戦争と平和』(共著、2006)、『日露戦争と東北アジアの変化』(共著、2005)等
『ウィッテと帝政ロシア』(訳書、2010)、『東アジア鉄道国際関係史』(訳書、2005)
『ヨーロッパ帝国主義研究の現況と課題』(訳書、2001)
『ロシアの東アジア政策』(訳書、2002)
『ロシアの韓国中立化政策』(日本語論文)
「国際関係から見た日露協約と日本の韓国併合」(日本語論文)
「韓国”保護“をめぐる日露対立」(日本語論文)等、多数。
金 容権
1947年、岡山県倉敷市生まれ。早稲田大学文学部卒。韓国・朝鮮の近現代に関する著述活動及び翻訳家として活躍。著訳書等に『朝鮮韓国近現代史事典 第2版』(韓国史事典編纂会・金容権 編著、日本評論社、2006年)、『朝鮮事情 東洋文庫』(ダレ著、金容権訳、平凡社、1979年)、『韓国と西洋 フランス思想・文学の受容とその影響』(丁奇洙著、金容権訳、彩流社、2008年)、『朝鮮史 増補新版 文庫クセジュ』(李玉著、金容権訳、白水社、2008年)他多数がある。