文学の衰退と再生への道

文学の衰退と再生への道

山形 和美/著
通常価格
¥3,520
販売価格
¥3,520
通常価格
売り切れ
単価
あたり 
発売日 : 2006/9/29

書名カナ ブンガクノスイタイトサイセイヘノミチ
判型/製本 四六/上製
ページ数 376
ISBN 978-4-7791-1196-9
Cコード 0090
文学を“殺した”のは何か!? 世界の作家・批評家の言辞を通して〈文学〉の弱体化をもたらした要因を問い、文学の本質を再確認するとともに、文学言語の必要性とその復権への可能性を探る。【品切】   山形 和美978-4-7791-1196-9
目 次/文学の衰退と再生への道





序 章︱︱文学の受容の現状
 文学とは
〈文学〉の弱体化

Ⅰ 〈文学〉の弱体化
  人文科学の危機——イーグルトン
〈理論〉の存在論的な位相
〈世俗化現象〉と〈理論〉の隆盛

Ⅱ 欧米圏外からの発言
 ポストコロニアリズムの意味するもの
 文化圏の対立——言語相からのアプローチ——エドワード・サイード

Ⅲ 作品の創造に作者はどう関わるか
 ペルソナの喪失——ジェイムズ・ジョイス
 作品の非個性理論——エリオットとルイス
〈苦悩する人間〉と〈創造する精神〉——非個性理論への反撃——ヘイスティングズとオッジク

Ⅳ 文学言語と他の言説の差異
 文学言語 
〈詩〉の言語の生成とその〈様態〉——ジョン・シルキン
     ——「聖なるものと想像力の構造関係—ホプキンズとホイットマン」
〈小説〉言語の生成——作品を〈文学〉にする修辞——グレアム・グリーン『ブライトン・ロック』
 隠喩としての文学と聖書——ノースロプ・フライ
 隠喩と換喩のせめぎ合い——スーザン・ハンデルマン
 語りの解釈——フランク・カーモード
 主イエスよ、来たりませ——ウォルター・オング

終 章 文学復権への道………………………………………………………………………………

補 論——幾つかの作品の読みを巡って……………………………………………………………
 一 シルキンの詩「息子の死」
 二 ジュール・ラフォルグ「簡単な臨終」
 三 フロベール『ボヴァリ夫人』
 四 ウィルキー・コリンズの代表作『白衣の女』
 五 フォード・マドックス・フォード『かくも悲しい話を……』(『善良なる兵士』)
 六 遠藤周作『沈黙』
 七 小川国夫『或る聖書』と「天の王国」
 八 小川洋子『博士の愛した数式』
 九 ミュリエル・スパーク『マンデルバウム・ゲイト』

用語集
関係人物資料
山形 和美
1934年生まれ。東京教育大学大学院文学研究科修士課程修了。文学博士(筑波大学)。
筑波大学名誉教授。聖学院大学大学院教授(アメリカ・ヨーロッパ文化学研究科)。
主な著書・訳書
『グレアムグリーンの文学世界』(研究社出版)
『言語空間の崇高性 ロゴスへの意志』(彩流社)
『開かれた言葉 文学空間の亀裂』(同) 
『日本文学の形相 ロゴスとポイエマ』(同)
『G・K・チェスタトン』(清水書院)
『聖なるものと想像力』(彩流社、編著)
『差異と同一化 ポストコロニアル文学論』(研究社出版、編著)
『メドゥーサからムーサへ 文学世界の布置』(彩流社)
スーザン・ハンデルマン『誰がモーセを殺したか 現代文学理論に
おけるラビ的発想の出現』(法政大学出版局)
エドワード・サイード『世界・テクスト・批評家』(同)
ポール・ド・マン『ロマン主義のレトリック』(同、共訳)
フランク・カーモード『秘義の発生 物語の解釈をめぐって』(松柏社)
ノースロプ・フライ『力に満ちた言葉』(法政大学出版局)
スティーヴン・マークス『シェイクスピアと聖書』(日本キリスト教団出版局)
アーサー・シモンズ『象徴主義の文学運動』(平凡社ライブラリー)ほかがある。