記憶と風景(仮)

記憶と風景(仮)

間文化社会ケベックのエリクチュール
小倉和子/著
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発売日 : 2021/12/22

書名カナ キオクトフウケイ
判型/製本 四六/並製
ページ数 240
ISBN 978-4-7791-2796-0
Cコード 0098
:間文化社会ケベックのエクリチュール  小倉和子/著、ガブリエル・ロワ『束の間の幸福』、アンヌ・エベール、『シロカツオドリ』、ダニー・ラフェリエール『帰還の謎』、『甘い漂流』、イン・チェン、『岸辺は遠く』、ナオミ・フォンテーヌ『クエシパン、あなたへ』、ジョ スリーヌ・ソシエ『鳥たちの雨』 「記憶」を掘り起こしながら持続可能な未来を思い描き、
豊かな四季の「風景」を描写する

本書では、ケベック文学に関する論考を「記憶」と「風景」というテーマで加筆し、ケベック文学を一望する体系的研究ではなく、筆者の心に留まった作品を読解する。

二十世紀初頭から現在に至るまでのケベック文学の主な傾向を概観する第1章を最初に一読すれば、あとはどこから読んでもよい。

ケベック州は、フランス系の移住者が新大陸に渡ってから四百年あまり、数多の困難を乗り越えたくましく生きてきた地域。現在は、圧倒的な英語圏である北米大陸にありながら、仕事も日常生活も祖先から受け継ぐ仏語で行い、しかも多様な民族へと開かれたユニークな間文化社会を実現している。そこでは、文学は仏語を維持し、異なる者同士が文化的背景について語り合い、理解し合うための重要な媒体となっている。

【※近刊(刊行日、タイトル、販売価格等が変更になる可能性がございます)】

(1)ケベック文学へのいざない―多様性に開かれるフランス語
(2)小さな幸福の権利―ガブリエル・ロワ『束の間の幸福』における身体と風景の描写
(3)アンヌ・エベールが描くケベック女性―生誕100 周年にちなんで
(4)ポエジーとサスペンスのあいだで―アンヌ・エベール『シロカツオドリ』の海景
(5)詩的象徴性と「移住(者)のエクリチュール」
(6)旅・亡命・帰還・彷徨―ダニー・ラフェリエール『帰還の謎』
(7)漂流と記憶―ダニー・ラフェリエール『甘い漂流』
(8)イン・チェンの小説における象徴性―『岸辺は遠く』
(9)ケベックの先住民社会―ナオミ・フォンテーヌ『クエシパン、あなたへ』
(10)森と記憶―ジョスリーヌ・ソシエ『鳥たちの雨』

(2021/11現在、刊行時には上記内容が変更となる場合がございます)
小倉和子
(おぐら・かずこ)
1957 年生まれ。上智大学文学部仏文学科卒業。
東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。パリ第10 大学博士(文学・人文学)。
立教大学異文化コミュニケーション学部教授。日本ケベック学会顧問。現代フランス文学・フランス語圏文学専攻。
著書に『フランス現代詩の風景-イヴ・ボヌフォワを読む』(立教大学出版会)等、
訳書にコルバン『感性の歴史家アラン・コルバン』、サンド『モープラ』、ラフェリエール『帰還の謎』『甘い漂流』『書くこと生きること』(以上藤原書店)等がある。