ほんのヒトコト

  • ほんのヒトコト 第51回

    『中央駅』刊行にまつわるほんのヒトコト――生田美保(『中央駅』訳者) はじめまして、『中央駅』の訳者です。今回お世話になった編集者さんから、刊行にあたり「ほんのヒトコト」というコーナー向けに裏話的な紹介文を書くよう依頼されました。「ほんのヒトコト」というタイトルに沿って、ほん、ヒト、コト、そし...
  • ほんのヒトコト 第50回

    自伝のようなもの、どのようにしてペソアの『不安の書』の翻訳者になったのか? ──高橋都彦(『不安の書【増補版】』訳者) 長らく書店の棚から姿を消していたフェルナンド・ペソアの『不安の書』が彩流社から復刊されました。2007年の初版(新思索社版)と比べると、新たに断章を6篇と断章集を巻末に付け...
  • ほんのヒトコト 第49回

    新たな楽園を探して ──小林理子(『アイスランド紀行ふたたび』著者) 20代のころからかなりの旅好きだった。会社員だったが、休みが取れれば必ずと言っていいほど旅に出ていた気がする。といっても日本国内だけで、青春18きっぷを使って各駅停車で巡る旅である。北海道など早朝に出ても東京からでは八戸ま...
  • ほんのヒトコト 第48回

    ポーランド、リトアニアの旅──講演・受賞、恩師・学友との交流 ──早坂眞理(『ベラルーシ』、『リトアニア』著者) 【Ⅰ】:筆者は今年、古希を迎える。人生、いろいろと曲折はあったが、思いがけないことがあるものだと驚くことがしばしばある。五月二八日から六月二三日にかけて五年ぶりにポーランドとリト...
  • ほんのヒトコト 第47回

    ゆかいなセリアとマドリッド ──西村英一郎(『ゆかいなセリア』訳者) 『ゆかいなセリア』の主人公のセリアは、スペイン、マドリッドのセラーノ通りに住む裕福な家庭のおしゃまで、活発な7歳の少女です。セラーノ通りは、現在、高級ブティックや皮製品の店があって、日本の女性旅行者にも人気のあるところです...
  • ほんのヒトコト 第46回

    あなた自身の国の歴史に向き合うことが大事 ──徳留絹枝(『アメリカ兵捕虜との和解──もうひとつの日米戦史』著者) ※『旧アメリカ兵捕虜との和解』の著者・徳留絹枝さんが、このたび「勇気のメダル」という賞をシカゴで受賞された。この本は、太平洋戦争の戦地フィリピンで、、想像を絶するような酷い扱いを...
  • ほんのヒトコト 第45回

    『ヨーロッパ人』の装幀 ──藤野早苗(ヘンリー・ジェイムズ『ヨーロッパ人』訳者)  出版から5か月、友人、知人からの本書に対する反応もほぼ出尽くした感がある。90%の人の最初のコメントが「なんてきれいな本」とか、「いかにもヨーロッパ的な雰囲気ですてき」等々、装幀をほめてくれる言葉であった。訳...
  • ほんのヒトコト 第44回

    カバーと扉絵に見るエロティックなヴィクトリア朝 ──田中孝信(田中孝信・要田圭治・原田範行編著『セクシュアリティとヴィクトリア朝文化』)  本書を手に取った読者は誰しも、装幀の美しさに魅せられるだろう。それはひとえにデザイナーの渡辺将史さんのおかげなのだが、カバーと扉の図版を選んだ者として、...
  • ほんのヒトコト 第43回

    『15歳の被爆者』その後 ──狩野美智子(『15歳の被爆者』共著者) ※今回は、『15歳の被爆者』共著者の共著者のお一人で、長崎で被ばくされた狩野美智子さんのブログより、本の刊行とその後の報告文(3回連載、各回タイトルは編集部)を、ご本人の了解を得て転載させていただきます。 ■(1)被爆者の...
  • ほんのヒトコト 第42回

    カナダの歴史と文学を彩るヒロインたち ──長尾知子(ちかこ)(『英系カナダ文学研究──ジレンマとゴシックの時空』)  英系カナダの国民文学を扱った本書『英系カナダ文学研究──ジレンマとゴシックの時空』には、カナダの歴史と文学を代表するヒロインが登場する。1人目は、カナダ史上随一のヒロイン、ロ...
  • ほんのヒトコト 第41回

    ホテルの「ヘリテッジ」 ──平林美都子(『イギリス・ヘリテッジ文化を歩く──歴史・伝承・世界遺産の旅』共著者)  『イギリス・ヘリテッジ文化を歩く──歴史・伝承・世界遺産の旅』の執筆のため、近年何度もイギリスを訪れた。地方の宿選びには、宿泊料が高くないことはもちろんだが、鉄道駅に近いこととレ...
  • ほんのヒトコト 第40回

    『エミシはなぜ天皇に差別されたか』──林順治 I 私は東京世田谷の下馬で生まれましたが、3歳と8ヵ月のときから父母の郷里福村深井で育ちました。旧姓は“福岡”と申します。ですが、不思議なことに深井に来てから小学校に入るまでの記憶がまったくといってないのです。あるとすれば、母の背中からぼんやりと...