オーラルヒストリー・三輪裕児

  • オーラルヒストリー・三輪祐児 父と原発の記憶 最終回

    最終回 「自分手政治」の故郷 木村英昭 電通に勤めていた三輪祐児の父、正巳(まさみ)は反原発運動つぶしに関与していたのか──。私たちは正巳が生まれ、育った地に立った(*1)。 *   日野川に沿って広がる黒坂の集落=2019年12月20日、鳥取県日野町黒坂   そこは鳥取県の南西部の山...
  • オーラルヒストリー・三輪祐児 父と原発の記憶 第4回

    第4回 小さな集落の大庄屋 木村英昭 三輪祐児は、電通に勤めていた父の正巳(まさみ)が反原発運動つぶしに関与していたのではないかという強い疑いを持った。このことはプロローグで書いた。今回から本編に入る。三輪の記憶を頼りに、正巳の生い立ちをたどりながら、正巳が信じた〈正義のカタチ〉を読み解いてい...
  • オーラルヒストリー・三輪祐児 父と原発の記憶 第3回

    第3回 プロローグ③:天皇と科学技術の信奉者 木村英昭 三輪祐児は2014年、弁護士の海渡雄一を訪ねた。海渡は「反原発へのいやがらせの歴史展」の主催者だった。 東京都新宿区にある海渡の法律事務所に足を運んだ。9月15日だった。三輪は、父が電通時代に記していた業務日誌や手帳など5点を海渡に渡した...
  • オーラルヒストリー・三輪祐児 父と原発の記憶 第2回

    第2回 プロローグ② 「新聞記者と弁護士が大嫌い」 木村英昭 三輪祐児は、電通で勤務していた父が反原発運動に関わる市民や弁護士への組織的な「嫌がらせ」に関与していたのではないか、という確信めいたものを感じた。 *       *       * 小学生の頃は電通の社宅で暮らしていた。現在の半蔵...
  • オーラルヒストリー・三輪祐児 父と原発の記憶 第1回

    第1回 プロローグ① 引き出しの手紙 木村英昭 6年前のことから書き始める。 2013年8月10日──。東京都心でこの日最高の37.0度を記録した。午後1時過ぎ、東京・西新宿にある新宿中央公園に到着した三輪祐児は汗だくだった。頭に巻いたバンダナはぐっしょりだった。いつものロードバイクの自転車で...