1947年、福岡県生まれ。明治大学文学部名誉教授。
岩手県立遠野高校卒業後、明治大学文学部に入学。
明治大学大学院文学研究科修士課程修了。
その後、同大学文学部教員として
英米文学と西洋文化史を研究。
反戦の思想に立ち、今日の芸術と文学を非暴力探究の可能性
という観点から研究している。
また「道の精神史」を構想し、ヨーロッパへの旅を重ね続ける。
著書に
『精神のたたかい 非暴力主義の思想と文学』
(スペース伽耶、2007年)、
『黄金の枝を求めて ヨーロッパ思索の旅・反戦の芸術と文学』
(スペース伽耶、2009年)、
『世界文学の扉をひらく 1・2・3巻』
(スペース伽耶、2008年、2010年、2011年)、
『日本文学の扉をひらく 1巻』(スペース伽耶、2013年)、
『洞窟の反響 『インドへの道』からの長い旅』
(スペース伽耶、2014年)、
『未完なるものへの情熱 英米文学エッセイ集』
(スペース伽耶、2016年)、
『遠野物語を読む 2 リバティアカデミーブックレット』
(永藤靖、立野正裕著、明治大学リバティアカデミー、2015年)、
『紀行 失われたものの伝説 フィギュール彩 21』
(彩流社、2014年)、
『紀行 星の時間を旅して フィギュール彩 35』
(彩流社、2015年)、
『スクリーンのなかへの旅 フィギュール彩 79』
(彩流社、2017年)、
『スクリーン横断の旅 フィギュール彩 98』
(彩流社、2017年)、
『根源への旅 神話・芸術・風土』(彩流社、2018年)、
『百年の旅 第一次大戦 戦跡を行く』(彩流社、2018年)、
『紀行 辺境の旅人』(彩流社、2019年)、
『紀行 ダートムアに雪の降る』(彩流社、2020年)などがある。 彩流社 サイリュウシャ Ⅰ 旅の探求
Ⅱ 青春への旅
Ⅲ 希望への旅
Ⅳ 孤独への旅
Ⅴ 創造への旅 旅の途上にて出合う「碑」こそは、表現されるべき
短く堅固な「散文」にふさわしい形式と思われた。
スペイン巡礼路にサン・ロケ峠がある。
ひとりの巡礼がうしろ姿を見せて歩いている。ブロンズ像だ。
強い日差しを浴び、吹き上がる強い風に耐えて歩いている。
長旅にかなり疲れた様子だが、歩みを止めない。
依然として歩き続ける巡礼と著者がどういう「言葉」を交わしたか。
それを本書は明らかにしようとする。