グローバル・コモンズのための国際関係論

グローバル・コモンズのための国際関係論 International Relations for the Global Commons

森 彰夫 著
A5判 / 308ページ / 並製
定価:3,000円 + 税
ISBN978-4-7791-2684-0 C0031
奥付の初版発行年月:2020年04月 / 書店発売日:2020年04月17日
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内容紹介

〝コモンズの悲劇〟に直面するグローバル社会の出口はあるのか!?

GAFAなどのデジタル・プラットフォーマーによってもたらされている
持続不可能な天文学的な格差拡大の行方……

資源を管理する効率性は市場でも政府でもなく、コミュニティが補完的
役割を果たすシェアリング・エコノミーが最も効果的になる。

コモンズの開放によって、国境を越えるネットワーク上の権力が、
フランス革命以来の宿題であった多数派による専制を克服する。

新しい国際関係を考える視点!

著者プロフィール

森 彰夫(モリ アキオ)

Akio Mori. もり あきお
ハンガリー政府給費留学、学習院大学大学院政治学研究科
博士後期課程単位取得満期退学、学習院大学博士号(政治学)授与、
ライオグランド大学(米国大学)日本校国際関係学科専任講師、
海外経済協力基金開発援助研究所、国際協力銀行開発第3部、
玉川大学経営学部非常勤講師、JICAキルギス共和国事務所企画調査員、
東北公益文科大学公益学部教授、エトヴェシュ・ローランド大学
社会科学学部(ハンガリー)客員教授を経て、
現在、大和大学政治経済学部教授。
著書等に
『二十世紀政治史の諸問題』(共著、斉藤孝 編、
 彩流社、1997年)、
『ハンガリーにおける民営化の政治経済学』(森彰夫 著、
 彩流社、1999年)、
『ウクライナのマクロ経済の現状と課題』(共著、海外経済協力基金
 開発援助研究所リサーチ・ペーパー No.35、1999年)、
『市場経済移行諸国の理想と現実 
 グローバリゼーション下の可能性』(共著、今井正幸、
 森彰夫、和田正武、ロジュニョイ・ヘドヴィグ 著、
 彩流社、2003年)、
『市場経済下の苦悩と希望  21世紀における課題』
(共著、今井正幸、大田英明、森彰夫、和田正武 著、
 彩流社、2008年)、
『オルタナティブ国際政治経済学 国際機構・国際紛争・
 開発援助・地域統合の再考』(共著、今井正幸、森彰夫 著、
 彩流社、2010年)、
『オルタナティブ国際関係論  国際機構と国際協力の
 改革へ向けて』(森彰夫 著、彩流社、2011年)、
『インクルーシブ国際社会論』(森彰夫 著、彩流社、2017年)、
『マルティラテラル平和・安全保障論
 多国間・国際組織・地域共同体の時代へ』
(森彰夫 著、彩流社、2019年)等がある。

目次


第1章  国際関係の理論
1.   リベラリズム
2.   リアリズム                   
3.   国際政治経済論
4.   従属理論と世界システム論
5.   コンストラクティビズム
6.   オルタナティブ国際関係理論
第2章  グローバル・コモンズ-共通の安全保障
1.   セキュリティ・ディレンマ/パラドクス  
2.   軍事同盟の矛盾
3.   抑止理論のディレンマと失敗
4.   個別的安全保障から集団的安全保障へ  
5.   国連による集団的安全保障体制
6.   国連改革
7.   国連予備軍
第3章  侵略と植民地支配
1.    戦争の記憶のされ方
2.    石橋湛山の「小日本主義」
3.    植民地で効率的に収奪を行うためにインフラ整備
第4章  戦争犯罪
1.   ナチスの犯罪
2.   徴用工などの個人請求権
3.   花岡銅山に強制連行された中国人徴用工虐殺
4.   従軍慰安婦の強制性
5.   欧米諸国の捕虜に対する日本軍の虐待・残虐行為
6.   シンガポール華僑虐殺
7.   南京大虐殺を含む日中歴史共同研究
8.   歴史修正主義
第5章  グローバル・リスク
第1節  大国の思惑や介入による紛争
1.   パレスチナ紛争
2.   湾岸戦争                      
3.   「9.11」とアフガニスタン戦争
4.   イラク戦争
5.   シリア内戦
第2節  人為的にナショナリズムを煽った紛争           
1.   ソ連の崩壊と民族紛争                 
2.   ユーゴスラビア紛争                  
3.   中国における地域紛争                 
第3節  植民地主義の負の遺産によるアフリカの紛争
1.   ルワンダ内戦
2.   ダルフール紛争
第6章  人権・人道の諸問題
1.   国際人権法
2.   国際人道法
3.   難民と人道問題
第7章  危機に瀕するブレトンウッズ体制       
1.   「ケインズの双子」                 
2.   構造調整プログラム                  
3.   IMF改革
4.   ユーロの導入と課題
5.   リブラとデジタル人民元の登場  
第8章  開発援助
1.    開発援助の必要性                   
2.    ベーシック・ヒューマン・ニーズの欺瞞 
3.    グッド・ガバナンスの欠如?
4.    世界銀行改革
5.    貧困国の重債務問題
6.    社会開発
第9章  貿易体制
1.   自由貿易と保護主義
2.   ITOの挫折からGATTへ           
3.   WTOによる支配                    
4.   FTA、EPA、TPPの矛盾
5.   途上国とUNCTAD                   
第10章 リージョナル・コモンズ-地域統合
1.   地域統合の分類及び役割              
2.   地域統合の進展                   
3.   欧州の地域統合
4.   北米の地域統合
5.   南米の地域統合
6.   アジアの地域統合
第11章 グローバル・コモンズ-地球環境保全          
1.   加速度的に進む地球温暖化
2.   国際協調メカニズム
3.   持続不可能な成長
第12章 グローバリゼーション
1.   グローバリゼーションをめぐる議論
2.   多国籍企業の支配
3.   オルター・グローバリゼーション
4.   グローバリゼーション自体を拒否する立場
5.   領土を持たない〈帝国〉
第13章 グローバル・コモンズ-シェアリング・エコノミー
1.   米国発世界金融・経済危機          
2.   金融システムは公共財
3.   自壊するグローバル資本主義
4.   シェアリング・エコノミー
5.   イノベーションを妨げる独占
第14章 多数派による専制の克服
1.   多数派による専制は正当化されるのか
2.   小選挙区制による閉塞感
3.   「イリベラル・デモクラシー」?
4.   国境を越えるネットワーク上の権力
あとがき
参考・引用文献

関連書

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