LITERATURE AS THEOLOGY : The Parable of the Prodigal Son in the Fiction of Elizabeth Gaskell

LITERATURE AS THEOLOGY : The Parable of the Prodigal Son in the Fiction of Elizabeth Gaskell

Tatsuhiro Ohno 著
A5判 / 360ページ / 上製
定価:7,000円 + 税
ISBN978-4-7791-2682-6 C0098
奥付の初版発行年月:2020年04月 / 書店発売日:2020年04月03日
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内容紹介

神学としての文学
:エリザベス・ギャスケルの小説における放蕩息子の喩え話。

Elizabeth Gaskell は、著名な Charles Dickens や George Eliot らと
同時代に活躍した、英文学史上、重要な作家である。

キリスト教作家であると指摘されて久しい Gaskell であるにも関わらず、
彼女の文学をキリスト教神学の表象として捉えた論考は、著者の知る限り
未だ出されていない。

「ルカによる福音書」15章11-32節にある、父の財産で放蕩を
尽くしたあと戻ってきた次男を温かく迎える父親の話は、罪を犯し、
悔い改めた人間を赦す神の慈愛の大きさを喩えたものである。
本書は、このパターン――罪、悔い改め、赦し、そして救い――が
ギャスケルの小説の登場人物の人生に繰り返し表れることを論証した
ものである。
価値観の多様化により本来の道徳観や倫理観が曖昧になってきている
現代において、聖書的観点:霊魂の善性、サタンの存在、命の永遠性
等を文学研究に援用することの有効性を問い、また社会的弱者や悔悛
する犯罪者への同情や理解を喚起してきた Gaskell のような
キリスト教作家の健全な道徳観が、いかに人生の真理を提示する鋭さ
を持ち、意味あるものとなっているかを問うものである。

全文、英文。

著者プロフィール

Tatsuhiro Ohno(タツヒロ オオノ)

大野 龍浩(おおの たつひろ)
熊本大学文学部教授。
専門:英国小説、英文学、Digital Humanities、文学批評。
著訳書に
『シルヴィアの恋人たち』
(エリザベス・ギャスケル 著、大野龍浩 訳、彩流社、1997年)、
「「ヴィレット」統計的構造分析による主題の解明」
(共著、『シャーロット・ブロンテ150年後の『ヴィレット』』
 所収、白井義昭 編、彩流社、2005年)、
「恋愛小説-牧師の娘たちの信仰告白」
(共著、『ギャスケルで読むヴィクトリア朝前半の社会と文化』
 所収、松岡光治 編、溪水社、2010年)、
「『妻たちと娘たち』の絶対解釈」
(共著、『エリザベス・ギャスケルとイギリス文学の伝統』
 所収、日本ギャスケル協会 編、大阪教育図書、2010年)、
『The Life of Elizabeth Gaskell in Photographs
 〈写真で綴るエリザベス・ギャスケルの生涯〉』
(Tatsuhiro Ohno 著、Osaka Kyoiku Tosho、2012年)、
「コーパス文体論によるギャスケル短編作品の解析」
(共著、『エリザベス・ギャスケル中・短編小説研究』
 所収、日本ギャスケル協会 編、大阪教育図書、2015年)
 等がある。

関連書

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