ヘイトスピーチを越えて朝鮮人はあなたに呼びかけている

朝鮮人はあなたに呼びかけている ヘイトスピーチを越えて

崔 真碩 著
四六判 / 301ページ / 並製
定価:3,000円 + 税
ISBN978-4-7791-2052-7 C0036
奥付の初版発行年月:2014年11月 / 書店発売日:2014年11月19日
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内容紹介

いま、日本社会で生活する感覚として、
“後ろから刺される”という緊張――
 ソウル生まれ・東京育ちの著者が、自己との深淵な出会いと
自己解体を経て、訳者/役者として、言葉に耐えうる身体を求め獲得した、
あまりに研ぎ澄まされた言葉の集積による批評。
 後ろから刺されるという身体感覚を歴史化し、私の中に内在する歴史の
中の死者を見つめる。
 歴史上の朝鮮人の虐殺が、現在の北朝鮮バッシング、ヘイトスピーチに
つながっている…
ヘイトスピーチを越えて、非暴力であなたと向き合うための呼びかけ。

 (本文より)
 ヘイトスピーチを吐き出す寸前の その瞬間にある間に
 歴史と接続するか 歴史を逸脱するかのせめぎ合いがある
 カンコクジンと呼ぶか チョンと呼ぶか チョウセンジンと呼ぶか
 ほんとうはもっと激しい差別の暴力をその身体に孕むことができるのに
 自ら怖気づいてしまう あなたわたしをチョウセンジンと呼べ
 そして 歴史と接続せよ 歴史を引き受けよこの負の歴史の命脈の上で
 わたしはあなたと非暴力で向き合いたい
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 光のなかからは、影のなかが見えない。影のなかからは、
光のなかも影のなかも見える。光が強ければ強いほど、光のなかからは
影のなかがほとんど見えないが、影のなかからは光のなかも影のなかもよく見える。
 このエッセイは、韓国籍の朝鮮人である私が、運命として出会ってしまった
東アジアの影たちの、そのひとつひとつを拾い集めたものである。
 影の東アジア。それはいわば、東アジアの陰画である。その意味で、
影の東アジアとは、東アジアのきわめてリアルな姿である。

著者プロフィール

崔 真碩(チェ ジンソク)

ちぇじんそく……Choi Jinseok
1973年、韓国ソウル生まれ、東京育ち。
東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。学術博士。
現在、広島大学大学院総合科学研究科准教授。文学者。
「風の旅団」を前身とするテント芝居「野戦之月海筆子」
(ヤセンノツキハイビィーツ)の役者。
主な出演作に『蛻てんでんこ』(2013年5月、東京)など。
著訳書等に
『李箱作品集成』
(李箱 著、崔真碩 翻訳、作品社、2006年)、
『異郷の日本語』(金石範、佐藤泉、片山宏行、
李静和、崔真碩、青山学院大学文学部日本文学科 編、
社会評論社、2009年)、
「影の東アジア」(執筆:『残傷の音 
「アジア・政治・アート」の未来へ』、李静和編、
岩波書店、2009年)、
本書『朝鮮人はあなたに呼びかけている
 ヘイトスピーチを越えて』(崔真碩 著、彩流社、2014年)、
『ソクラテスのいるサッカー部
 はじめて読むじんぶん童話シリーズ』
(キム・ハウン 著、ユ・ジュンジェ イラスト、
崔真碩 翻訳、彩流社、2015年)、
『サラム ひと 夜光社 民衆詩叢書 (1)』
(崔真碩 著、行友太郎 解説、夜光社、2018年)、
『ウォンミドンの人々』(梁貴子 著、崔真碩 翻訳、
新幹社、2018年)などがある。

目次

序詩 あなたに 
第一章 影の東アジア
第二章 「ことばの呪縛」と闘う 
第三章 影の東アジア――沖縄、台湾、そして朝鮮 
第四章 腑抜けの暴力 
第五章 十三人の子供が怖いと言っている
第六章 近代への倦怠
第七章 東洋平和論二〇一四
第八章 朝鮮人をめぐる記憶の場

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