糸杉の影は長い

糸杉の影は長い La sombra del ciprés es alargada

ミゲル・デリーベス 著, 岩根 圀和 訳
四六判 / 300ページ / 上製
定価:2,500円 + 税
ISBN978-4-7791-1593-6 C0097
奥付の初版発行年月:2010年12月 / 書店発売日:2010年12月01日
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内容紹介

ノーベル文学賞の受賞に限りなく近いといわれたスペインの国民的作家ミゲル・デリーベスの「ナダル賞」受賞の長編!

ミゲル・デリーベスは2010年3月12日、故郷バリャドリッドで亡くなった。スペイン国民はその死を悼み喪に服した。

本書は、デリーベスのデビュー作で、スペインの芥川賞とも言うべき「ナダル賞」受賞作品であり、デリーベスの生涯のテーマである「幼年時代への回想と死へのこだわり」が糸杉の影に託して色濃く投影された作品である。
第1部では孤児で育った主人公ペドロが同じく孤児の境遇にある12歳の親友を肺結核で失い、幼くしてすでに人生に深い虚無感を抱く過程が描かれる。
第2部では、少しでも俗世間を離れるべく船乗りの職業を選ぶのだが、ふとした機会に最愛の女性に巡り会う。人生を厭い、すべてに懐疑的なこれまでの生活を捨てて彼女の手を取り、希望の未来へ向けて歩み始めたばかりのところで身重の妻を交通事故であっけなく失ってしまった。ここに親友の死と最愛の妻の死とがひとつに重なって主人公を悲嘆のどん底へ突き落とすのだが、やがてそこから瞳をあげて明るい将来へ踏み出すまでの姿を描いている。

版元から一言

(社)日本図書館協会 選定図書

著者プロフィール

ミゲル・デリーベス(デリーベス,ミゲル)

Miguel Delibes
1920年、スペインのバリャドリッド生まれ。2010年、バリャドリッドの自宅で逝去。1947年に『糸杉の影は長い』でナダル賞を受賞。それ以後、幅広い文学活動により数々の文学賞を受けている。1973年には王室アカデミーの会員となる。カスティーリャ地方を舞台にした作品が多いが、代表作として『エル・カミーノ(道)』『マリオとの五時間』『赤い紙』『好色六十路の恋文』『灰地に赤の夫人像』『異端者』『ネズミ』などがある。

岩根 圀和(イワネ クニカズ)

1945年 兵庫県生まれ。神戸市立外国語大学修士課程修了。神奈川大学外国語学部教授。
著書 『贋作ドン・キホーテ』『物語スペインの歴史』『物語スペインの歴史 人物篇』(以上、中公新書)
訳書 ミゲル・デリーベス『赤い紙』『異端者』『マリオとの五時間』(以上、彩流社)『バロック演劇名作集』(国書刊行会、共訳)『贋作ドン・キホーテ』(ちくま文庫・上・下)他

関連書

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