現代アメリカ社会のレイシズム

著訳者名 | 広瀬佳司、伊達雅彦/編著 |
副題 | ユダヤ人と非ユダヤ人の確執・協力 |
書名ヨミ | ゲンダイアメリカシャカイノレイシズム |
仕様/ページ数 | 四六判/上製/281ページ |
定価 | 3,000円+税 |
ISBN | 978-4-7791-2815-8 |
出版年月日 | 2022年3月29日 |
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内容紹介
現代に蔓延る〈レイシズム〉を乗り越える
ユダヤ系作家はホロコーストなどの差別や暴力を直に経験し、人種差別に対する憤りから、様々な反対運動において中心的役割を果たしてきた。本書では作家達の差別に対する表象を取り上げ、他者との確執や協力の実相を論じる。
目次
第1章 エリ・ヴィーゼル『ゾンダーバーグ裁判』:〈他者性〉を求めて
――現代米国の「ユダヤ人」と「ドイツ人」の敵対から共感へ(広瀬佳司)
第2章 対立の果て――『犠牲者』(佐川和茂)
第3章 ソール・ベローのブレイクスルー
――レイシズムを超える『オーギー・マーチの冒険』のケアの倫理(井上亜紗)
第4章 アーサー・ミラーの『焦点』における差別の構造(鈴木久博)
第5章 初期ロス作品に見られる人種意識(坂野明子)
第6章 フィリップ・ロスはアメリカの人種問題をどのように描いたか
――「アメリカ三部作」を中心に(杉澤怜維子)
第7章 ポール・オースターの描く他民族社会における他者との共生
――『ミスター・ヴァーティゴ』と『スモーク』を中心に(内山加奈枝)
第8章 ジュリアス・レスターの改宗
――黒人ユダヤ人へ(大森夕夏)
第9章 ジューイッシュ・クランズマンの不可視性と人種的両義性
――『ブラック・クランズマン』におけるサイドストーリー(中村善雄)
第10章 被差別者としての確執と融和
――アメリカ映画に見るユダヤ系とアイルランド系表象(伊達雅彦)
編著、執筆者プロフィール
広瀬 佳司/編著(ヒロセヨシジ)
ノートルダム清心女子大学教授
伊達 雅彦/編著(ダテマサヒコ)
尚美学園大学教授
佐川和茂(サガワカズシゲ)
青山大学名誉教授
井上亜紗(イノウエアサ)
日本女子大学助教
鈴木久博(スズキヒサヒロ)
沼津工業高等専門学校教授
坂野明子(サカノアキコ)
専修大学名誉教授
杉澤伶維子(スギサワレイコ)
関西外国語大学教授
内山加奈枝(ウチヤマカナエ)
日本女子大学教授
大森夕夏(オオモリユカ)
城西国際大学准教授
中村善雄(ナカムラヨシオ)
京都女子大学准教授