ゴシックの享楽

 

著訳者名 武田 悠一 編著
副題 文化・アダプテーション・文学
書名ヨミ ゴシックノキョウラク
仕様/ページ数 四六判/上製/400ページ
定価 4,000円+税
ISBN 978-4-7791-2801-1
出版年月日 2021/12/23
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……不安・恐怖・快楽……

現代に拡散するゴシック

小説から映画アダプテーション、TVドラマ、ゴスカルチャーまで 時代とともに変容するゴシックを論じる。

タイトルの〈享楽〉とは単なる快楽ではなく、ジャック・ラカン的な「享楽(ジュイサンス)」──不快や苦痛をともなう快楽、あるいは苦痛であることの快楽──という意味を込めている。不快な出来事や、時には死に至るような苦痛を来る返し語り、不安や恐怖を呼び起こすゴシックの〈享楽〉。 その文化的・文学的、社会的・政治的な意味とは何かを問う論集。

目次

序章  なぜゴシックか?――フロイトからマイケル・ジャクソンへ (武田悠一)
第1部  文化
 第1章  クィア・フランケンシュタイン――ゴシックと死の欲動 (武田悠一)
 第2章  ロバート・エガース監督作品『ウィッチ』を〈深読み〉する (中村栄造/名城大学教授)
 第3章  「南部ゴシック」の政治学――『ヴァンパイア・ダイアリーズ』と『トゥルーブラッド』の「怪物」たち (中山麻衣子/愛知学院大学非常勤講師)
 第4章  英国ゴスカルチャーの世界へようこそ (山﨑僚子/名古屋学院大学講師)
 【コラム①『高慢と偏見とゾンビ』と美少女剣士】 (武田美保子/京都女子大学名誉教授)

第2部  アダプテーション
 第5章  E・A・ポー「アッシャー家の崩壊」の映画化について (大場厚志/東海学園大学教授)
 第6章  『黄金の眼に映るもの』とホモフォビア──カーソン・マッカラーズとジョン・ヒューストン (岩塚さおり/名城大学非常勤講師)
 第7章  シンデレラの子ども──『ジェイン・エア』と『13番目の物語』 (武田尚子/中京大学非常勤講師)
 第8章  クィアな吸血鬼たち──『夜明けのヴァンパイア』から『ロスト・ソウルズ』へ (武田美保子)
 【コラム②〈さまよえるオランダ人〉の悲恋】 (小西章典/大同大学准教授)

第3部  文学
 第9章  オースティン流ゴシック小説『ノーサンガー・アビー』 (大木ひろみ/中京大学非常勤講師)
 第10章 トニ・モリスン『ラヴ』における亡霊たち (蟹江弘子/愛知県立大学非常勤講師)
 第11章 「西」から来た魔女──アイリッシュ・ゴシックとしての『吸血鬼カーミラ』 (山田幸代/南山大学非常勤講師)
 第12章 英領インドのゴシック小説におけるカーリー女神信仰──フローラ・アニー・スティールの作品を中心にして (小西真弓/豊橋創造大学名誉教授)
 【コラム③久生十蘭の「ハムレット」】 (石塚倫子/東京家政大学教授)

編著者プロフィール

武田 悠一(タケダ ユウイチ)
元南山大学教授。
著書等に『差異を読む──現代批評理論の展開』(彩流社、2018年)、『読むことの可能性──文学理論への招待』(彩流社、2017年)、『アダプテーションとは何か──文学/映画批評の理論と実践』(共編著、世織書房、2017年)、『アレゴリーで読むアメリカ/文学――ジェンダーとゴシックの修辞学』(春風社、2017年)、『増殖するフランケンシュタイン──批評とアダプテーション』(共編著、彩流社、2017年)、『フランケンシュタインとは何か──怪物の倫理学』(彩流社、2014年)、『読みの抗争──現代批評のレトリック』(彩流社、2012年)、『ジェンダーは超えられるか──新しい文学批評に向けて』(編著、彩流社、2000年)ほか。

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