文化を問い直す
著訳者名 | 平田 栄一朗 /針貝 真理子 編、他 |
副題 | 舞台芸術の視座から |
書名ヨミ | ブンカヲトイナオス |
仕様/ページ数 | 四六判/並製/272ページ |
定価 | 3,000円+税 |
ISBN | 978-4-7791-2721-2 |
出版年月日 | 2021/2/8 |
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演劇が大切だからこそ「文化」をあえて問い直すという意義あるパラドックスへ…舞台作品や朗読パフォーマンス、戯曲、日独両言語での特有な詩などにおける文化的自明性への問いを真摯に深く鋭く考察する。
目次
序章 文化を問い直す――文化・アイデンティティ・自由と
舞台芸術(平田栄一朗)
第一章 異物としての演劇言語
――演出家・鈴木忠志の国際共同制作(寺尾恵仁)
第二章 喜劇の文化戦略――セルダー・ソムンジュの『我が闘争』
朗読パフォーマンス(栗田くり菜)
第三章「もうひとつのフィクション」のすすめ:
岡田利規『God Bless Baseball』における異他的なリズム
(三宅舞)
第四章 舞踏文化を動かすには:川口隆夫と田辺知美の
『シックダンサー』における踊る主体と観客の視線
(宮下寛司)
第五章〈今ここ〉からずれる風景
――ハイナー・ミュラー『ハムレットマシーン』を例に
(石見舟)
第六章 多和田葉子の「越境」
――混合文字詩「Die 逃走 des 月s 」を読む
(谷本知沙)
第七章 罅割れる憧憬――クリストフ・マルターラー演出
《美しき水車小屋の娘》における歌う主体の複数化と
家父長制的文化への抵抗(針貝真理子)
第八章 越境のオペラ/オペラの越境――シュリンゲンジーフの
《さまよえるオランダ人》演出を例に(北川千香子)
編者プロフィール
平田 栄一朗(ヒラタ エイイチロウ)
慶應義塾大学文学部教授。
著訳書に、
『在と不在のパラドックス 日欧の現代演劇論』(平田栄一朗 著、三元社、2016年)、
『ドラマトゥルク 舞台芸術を進化/深化させる者』(平田栄一朗 著、三元社、2010年)、
『バルコニーの情景 ドイツ現代戯曲選30 第22巻』(ジョン・フォン・デュッフェル 著、平田栄一朗 訳、論創社、2006年)他がある。
北川 千香子
(演劇学・ドイツ文学、東京藝術大学音楽学部准教授、第七章)
針貝 真理子
(演劇学・ドイツ文学、東京藝術大学音楽学部准教授、第七章)
北川 千香子
(演劇学・オペラ研究、慶應義塾大学商学部准教授、第八章)
寺尾 恵仁
(演劇学・ドイツ文学、獨協大学等非常勤講師、第一章)
栗田 くり菜
(移民文学、法政大学等非常勤講師、第二章)
三宅 舞
(演劇学・ドイツ文学、日本大学等非常勤講師、第三章)
宮下 寛司
(演劇学・舞踊学、慶應義塾大学等非常勤講師、第四章)
石見 舟
(演劇学・ドイツ文学、ライプツィヒ大学演劇学研究所博士課程、第五章)
谷本 知沙
(ドイツ文学、慶應義塾大学大学院文学研究科後期博士課程、第六章)