トランスアトランティック・エコロジー
著訳者名 | 吉川 朗子 /川津 雅江 編著 |
副題 | ロマン主義を語り直す |
書名ヨミ | トランスアトランティックエコロジー |
仕様/ページ数 | A5判/上製/320ページ |
定価 | 3,500円+税 |
ISBN | 978-4-7791-2630-7 |
出版年月日 | 2019/10/11 |
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現在、隆盛のエコクリティシズムに環大西洋的交流の視点を導入。エコロジー思想の源泉のひとつ、イギリス・ロマン主義とアメリカのロマン主義(アメリカ・ルネサンス)の環境文学・環境思想の相互作用を分析・考究する論集。
目次
第1部 環大西洋の言語空間──自然・精神・歴史
第1章 「見えざる世界の証明」
──スヴェーデンボリ、ブレイク、エマソン
(鈴木雅之/京都大学名誉教授・宮城学院女子大学学芸学部特命教授)
第2章 「歴史」の解体
──エマソンの自然像と環大西洋思想の文脈
(成田雅彦/専修大学経営学部教授)
第3章 トランスアトランティックな遡行とエコロジカルな再生
──メルヴィルの小説におけるアメリカ独立革命
(竹内勝徳/鹿児島大学法文学部教授)
第2部 物語る自然のトランスアトランティックな共鳴
第4章 ミルトン、コウルリッジ、ソロー
──レテの川から難破の浜辺へ
(伊藤詔子/広島大学名誉教授)
第5章 ワーズワスからソローへ
──「躍動する物質」のロマン主義的系譜
(小口一郎/大阪大学大学院言語文化研究科教授)
第6章 破局のエコノミー
──クレアとソローの自然史
(金津和美/同志社大学文学部教授)
第7章 メルヴィルとマテリアル・エコクリティシズム
──トランスアトランティックに捉えるその創造性
(藤江啓子/愛媛大学名誉教授)
第3部 自然と人の持続可能な関係性に向けて
第8章 環大西洋の田園共和主義と北方の原野
──ウルストンクラフトの環境意識
(川津雅江)
第9章 鯨のエコロジー
──『白鯨』のテクノロジーとエコノミー
(植月惠一郎/日本大学芸術学部教授)
第10章 楽しむ心を持つすべての人に
──風景観光・歩行の詩学・自然保護
(吉川朗子)
コーダ
経験主義、情報管理、環境人文学
(スコット・スロヴィック/
アイダホ大学教授、ASLE機関誌ISLE編集長
【大野美砂(東京海洋大学学術研究院准教授)訳】)
著者プロフィール
著者プロフィール
吉川 朗子(ヨシカワ サエコ) (編著)
よしかわ・さえこ
神戸市外国語大学外国語学部教授。
著訳書に、
『ロマン主義エコロジーの詩学──環境感受性の芽生えと展開』
(共著、音羽書房鶴見書店、2015年)、
Victorian Ecocriticism : The Politics of Place and
Early Environmental Justice
(共著、Lexington Books、2017年)
『エドワード・トマス訳詩集』
(翻訳、エドワード・トマス 著、春風社、2015年)ほか。
川津 雅江(カワツ マサエ) (編著)
名古屋経済大学名誉教授。
著訳書に、
『サッポーたちの十八世紀──近代イギリスにおける
女性・ジェンダー・セクシュアリティ』
(音羽書房鶴見書店、2012年)、
『ロマン主義エコロジーの詩学──環境感受性の芽生えと展開』
(共著、音羽書房鶴見書店、2015年)
『グリーンライティング―─ロマン主義とエコロジー』
(共訳、ジェイムズ・C.マキューシック 著、
音羽書房鶴見書店、2009年)ほか。