アナーキストの銀行家
著訳者名 | フェルナンド・ペソア 著 /近藤 紀子 訳 |
副題 | フェルナンド・ペソア短編集 |
書名ヨミ | アナーキストノギンコウカ |
仕様/ページ数 | 四六判/上製/183ページ |
定価 | 2,000円+税 |
ISBN | 978-4-7791-2599-7 |
出版年月日 | 2019/6/18 |
ポルトガルの詩人ペソア 幻の小説がついに刊行!ポルトガルだけでなく、今や世界的詩人として高い評価を受け、タブッキ、ヴェンダースら絶賛の詩人 フェルナンド・ペソアの数少ない貴重な短編を編んだ本邦初訳の作品集!
目次
〈収録作品〉
トランクを開けて(訳者まえがき)
独創的な晩餐
忘却の街道
たいしたポルトガル人
夫たち
手紙
狩
アナーキストの銀行家
著者プロフィール
フェルナンド・ペソア (著)
Fernando António Nogueira Pessoa.
20世紀ポルトガルを代表する詩人。
「異名」(heterónimo) という自らにあらざる人格を
多数つくりあげ、彼らを作者として創作するという
独自のスタイルで知られる。
1888年、リスボン生、
1935年、同地で没。
南アフリカ領事の義父にしたがい少年期を南アフリカの
ダーバンで過ごし、その地で英語による教育を受ける。
帰国後、大学に籍をおくが短期間で脱退。
生前その名が一般に広く知られることはなかった。
死後、トランク一杯の未発表草稿が発見される。
翻訳作品に
『不安の書』(高橋都彦訳、新思索社、2007年、増補版、彩流社、2019年)、
『ペソアと歩くリスボン』(近藤紀子訳、彩流社、1999年)、
『新編 不穏の書、断章 平凡社ライブラリー』
(フェルナンド・ペソア著、澤田直訳、平凡社、
2013年(思潮社版増補改訂版))、
『不穏の書、断章』(澤田直編訳、思潮社、2000年)、
「アルヴァロ・デ・カンポス:フェルナンド・ペソア
「長篇詩 海のオード」(渡辺一史訳、【特集】フェルナンド・ペソアの海)
(所収『現代詩手帖 2015.7』、思潮社、2015年)、
「F・ペソア/藤田瑞都訳 『船乗り(1)/エピグラム』」
(所収『ゆめみるけんり vol.1 Kindle』、ゆめみるけんり、2017年)、
「F・ペソア/藤田瑞都訳 『船乗り――一幕の静劇(完)』」
(所収『ゆめみるけんり vol.2 Kindle』、ゆめみるけんり、2017年)、
「フェルナンド・ペソア/藤田瑞都・順訳
『アナーキスト・バンカー(上)』」
(所収『ゆめみるけんり vol.3 Kindle』、ゆめみるけんり、2018年)、
『ペソア詩集 海外詩文庫 16』(ペソア著、澤田直編訳、思潮社、2008年)、
「だれでもない人々(菅啓次郎選・訳)」
(所収『世界文学のフロンティア 5 私の謎』、今福龍太 他編、岩波書店、1997年)、
『ポルトガルの海 増補版』(池上岑夫編訳、彩流社、1997年)などがある。
関連書に
『リカルド・レイスの死の年』
(ジョゼ・サラマーゴ著、岡村多希子訳、彩流社、2002年)、
『フェルナンド・ペソア最後の三日間』
(アントニオ・タブッキ著、和田忠彦訳、青土社、1997年)、
『レクイエム』
(アントニオ・タブッキ 著、鈴木昭裕訳、白水社(白水社Uブックス)、1999年)、
『現代詩手帖・特集フェルナンド・ペソア』(思潮社、1996年6月)ほかがある。
近藤 紀子(コンドウ ユキコ) (訳)
1969年生まれ。
早稲田大学第一文学部1文学科日本文学専修卒。
カモンイス奨学金を得1998年、2000年と
ポルトガル留学、ポルトガルのコインブラとブラガに学ぶ。
訳書に
フェルナンド・ペソア『ペソアと歩くリスボン』(彩流社、1999年)、
V.P.ドス・サントス『アマリア・ロドリゲス―語る「このおかしな人生」』
(彩流社、2003年)、
ルイ・ズィンク『待ちながら』(而立書房、2006年)、
ジョゼ・サラマーゴ『ちっちゃな回想録』(彩流社、2013年)などがある。