軍人と自衛官
著訳者名 | 小出 輝章 著 |
副題 | 日本のシビリアン・コントロール論の特質と問題 |
書名ヨミ | グンジントジエイカン |
仕様/ページ数 | A5判/上製/292ページ |
定価 | 3,000円+税 |
ISBN | 978-4-7791-2577-5 |
出版年月日 | 2019/9/17 |
「シビリアン・コントロール」論の学説史を俯瞰すると共に、日本的[文民統制]論の特殊性を指摘し、現在の自衛隊と旧日本軍との相違を明らかにしつつ、現実に役立つ「シビリアン・コントロール」論の構築を提唱する。
目次
序 章 ミリタリー・プロフェッショナリズム論からの検討
第1節 歴史的生成物としての「シビリアン・コントロール」
第2節 シビリアン・コントロール研究
第3節 用語の定義と訳出の問題について
第4節 本書の構成
第1章 ミリタリー・プロフェッショナリズム論と
シビリアン・コントロール論の形成と展開
第1節 ミリタリー・プロフェッショナリズム論と
シビリアン・コントロール論の形成
第2節 「ミリタリー・プロフェッショナリズム」論の展開
──軍事社会学の発展
第3節 ハンティントン・モデルの展開
むすび
第2章 公法学と「シビリアン・コントロール」
はじめに
第1節 憲法学と「シビリアン・コントロール」
第2節 防衛法学と「シビリアン・コントロール」
むすび──統制客体に対する認識とシビリアン・コントロール論
第3章 政軍関係研究におけるシビリアン・コントロール論
はじめに
第1節 ミリタリー・プロフェッショナリズムについての論点と
「シビリアン・コントロール」
第2節 制度と「シビリアン・コントロール」
第3節 防衛政策とシビリアン・コントロール論
第4節 政治的リーダーシップと「シビリアン・コントロール」
第5節 新しいシビリアン・コントロール論
むすび
第4章 自衛隊は暴走するのか
はじめに
第1節 “暴走”とは何を意味するのか
第2節 クーデターの要因とは何か
第3節 「シビリアン・コントロール」に関わる意識
むすび
章末付録:クーデター発生国の経済成長率問題データ
終 章 日本のシビリアン・コントロール論の課題
著者プロフィール
小出 輝章(コイデ テルアキ)
大阪商業大学総合経営学部 講師。
1969年生まれ、関西大学商学部卒業、
同志社大学大学院法学研究科政治学専攻博士
(後期)課程修了、博士(政治学)。
論文:「55年体制へ到るまでの日本再軍備」
『同志社法学』(2004年11月)、
「戦後日本の政軍関係」
『国際政治』(第154号、2008年12月)ほか