演劇とはなにか
著訳者名 | 近藤 耕人 著 |
副題 | |
書名ヨミ | エンゲキトハナニカ |
仕様/ページ数 | 四六判/上製/208ページ |
定価 | 2,400円+税 |
ISBN | 978-4-7791-2519-5 |
出版年月日 | 2018/10/3 |
近代演劇は「文化」や「政治」状況とどれだけ向き合い、思想や哲学の核となり「表現」となりえているのか。舞台作りに必要な「役者」「装置」「言葉」「肉体」「映像」「記憶」等の概念を演劇の視点で解釈し問題提起する。
目次
主な目次
舞台の構成
1 役 者――ソポクレス、ハムレット、ヘイウッド
2 女 優――オフェリア・ポピ
3 演 出――アルトー、オニール、ゴドーを待ちながら
4 音――チエホフ、三善晃、堀内茂男
5 衣 装――サロメ、山海塾、グリーナウェイ
6 装 置――ベケット、豊島重之
7 観 客――蜷川幸雄、カズオ・イシグロ、フェードル
8 舞 台――ピランデルロ、近代演劇
劇の要素
9 出来事――サッコ、バンゼッティ、利賀村、パリ・オペラ座
10 場――シング、イーストエンド、カムデンタウン・ラウンドハウス
11 言 葉――リア王、オレステイア
12 台詞と俳優――ジョイス
14 身体の行動――バーグマン、ファウスト、ゴドー
15 神 ――ワイルド、折口信夫
16 霊 ――三島由紀夫
17 私 ――カントル
演劇の周囲
18 映 像――舞台のバーグマン
19 時 間――ベケット、太田省吾
20 記 憶――イェイツ、ジョイス、ポランスキー、マリアーヌ
21 反 復――アガサ・クリスティー
22 政 治――カントル、アンソル・フガード
著者プロフィール
近藤 耕人(コンドウ コウジン)
一九三三年、東京に生まれる。
東京大学英文科卒業、作家・評論家。
戯曲に
『風』(一九六二年、第一回文芸賞戯曲部門佳作入選)、
オペラ台本『五重塔』(一九六九年、幸田露伴原作)、
『死者の書』(二〇〇二年、折口信夫原作)。
著書に
『映像と言語 紀伊國屋新書』(紀伊國屋書店、1965年)、
『見ることと語ること』(青土社、1988年)、
『目の人 メディアと言葉のあいだを読む』(彩流社、2012年)、
『山高帽と黒いオーバーの背』(水声社、2014年)など。
訳書に
スーザン・ソンタグ『写真論』(晶文社、1979年)、
ジェイムズ・ジョイス『さまよえる人たち―戯曲・三幕』
(彩流社、1991年)など。