丘の上 豊島与志雄 メランコリー幻想集
著訳者名 | 豊島与志雄 著 /長山靖生 編 |
副題 | |
書名ヨミ | オカノウエトヨシマヨシオメランコリーゲンソウシュウ |
仕様/ページ数 | A5判/上製/320ページ |
定価 | 2,400円+税 |
ISBN | 978-4-7791-2441-9 |
出版年月日 | 2018/2/26 |
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太宰がもっとも尊敬し、芥川、川端が畏怖した作家・豊島与志雄。どの作品も深い憂愁の翳が射し、終始一貫して理知的であった豊島。初期から戦後作品までを収録し、作家の全貌が明らかになる作品群。現代仮名遣いによって甦る。
目次
蠱惑
悪夢
都会の幽気
丘の上
常識
食慾
逢魔の時
球体派
奇怪な話
碑文
白塔の歌
秦の憂鬱
沼のほとり
聖女人像
絶縁体
解説 知性が持つ感性と、感性が持つ知性と 長山靖生
著者プロフィール
豊島 与志雄(トヨシマ ヨシオ) (著)
1890(明治23年)~1955(昭和30年)。
日本の小説家、翻訳家、仏文学者。
久米正雄、菊池寛、芥川龍之介らとともに
第三次「新思潮」の同人として世に出る。
代表作に、
短編小説集『生あらば』(1917年)、
中編小説『野ざらし』(1923年)、
随筆集『書かれざる作品』(1933年)、
長編小説『白い朝』(1938年)、
短編小説集『山吹の花』(1954年)など。
当時ベストセラーになった『レ・ミゼラブル』の翻訳で知られる。
太宰治の葬儀の際には、葬儀委員長を務めた。
長山 靖生(ナガヤマ ヤスオ) (編)
評論家。1962年茨城県生まれ。
鶴見大学歯学部卒業。歯学博士。
文芸評論から思想史、若者論、家族論など幅広く執筆。
1996年『偽史冒険世界』(筑摩書房)で大衆文学研究賞、
2010年『日本SF精神史』(河出書房新社)で日本SF大賞、
星雲賞を受賞。
ほかの著書に『鴎外のオカルト漱石の科学』(新潮社)、
『「吾輩は猫である」の謎』(文春新書)、
『日露戦争』(新潮新書)、『千里眼事件』(平凡社新書)、
『奇異譚とユートピア』(中央公論新社)など多数。
『羽ばたき 堀辰雄初期ファンタジー傑作集』
『詩人小説精華集』(ともに彩流社)の編集にも携わる。