〈越境〉の時代
著訳者名 | 小野沢 稔彦 著 |
副題 | 大衆娯楽映画のなかの「1968」 |
書名ヨミ | エッキョウ ノジダイ |
仕様/ページ数 | 四六判/並製/261ページ |
定価 | 2,500円+税 |
ISBN | 978-4-7791-2437-2 |
出版年月日 | 2018/2/8 |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
「1968年」は世界の若者たちの意識が連動した「革命」の時代だった。映画に内包されたこの時代の課題を取り出し、問い直し、激動の時代の「文化」として政治的に見つめ、いまなお持続する「問い」として真正面から思考する。
目次
第1章 愛は国家を刺し貫くか 女が男社会を突き崩す
──浅丘ルリ子の『執炎』(監督・蔵原惟繕)
第2章 ポスト3・11 の今日に
作為されたヒロシマのイメージを超えて
──メロドラマの内在的批判
第3章 映画と「昭和史」を解体する爆笑喜劇
戦後史的課題と向き合う
──『グラマ島の誘惑』(監督・川島雄三)
第4章 「知」の権力性を暴く 自明とされる世界を疑う
──『偽大学生』(監督・増村保造)
第5章 映画が作った「労働者」神話を超えて
社会の余計者が日本の戦後を覆す
──『嵐を呼ぶ十八人』(監督・吉田喜重)
第6章 戦後世界とポスト植民地主義戦争
社会派任侠映画のアポリア
──『男の顔は履歴書』(監督・加藤泰)
著者プロフィール
小野沢 稔彦(オノザワ ナルヒコ)
1947年、埼玉県生まれ。
映画プロデューサー、監督、脚本家、批評家。
主な著書に『大島渚の時代』(毎日新聞社)、
『燃ゆる海峡―NDUと布川徹郎の映画/運動に向けて』
(共著、インパクト出版会)、
『境界の映画/映画の境界』(れんが書房新社)等がある。