アメリカン・レイバー



著訳者名日比野 啓 編著 /下河辺 美知子 編著、他
副題合衆国における労働の文化表象
書名ヨミアメリカンレイバー
仕様/ページ数四六判/上製/323ページ
定価2,500円+税
ISBN978-4-7791-2398-6
出版年月日2017/10/17


 彩流社オンラインショップで書籍を購入する
 Amazonで書籍を購入する
 楽天ブックスで書籍を購入する
 オムニ7で書籍を購入する
 ローチケHMVで書籍を購入する

 

ポストモダン社会において「労働」は消滅したか。古典的労働でもアイデンティティの労働でもない労働の「かたち」。十九世紀以降の米国文化の諸表象に見る「労働」と「労働者」を、社会が紡ぎ出す物語の中心に再び据える試み。

目次

序  「労働」は消滅したか――
合衆国における労働の文化表象  日比野啓・下河辺美知子

第一部 労働概念の再定義

1  1830 年代アメリカと家事労働――
キャサリン・マリア・セジウィックを中心に  若林麻希子

2  チャリティ・ガール――
20世紀初頭の労働とジェンダー   後藤千織

3  占領地日本のセックス・ワーカーについて
――語りと曖昧さをめぐる考察  岡田泰平

第二部 人間の条件としての労働

4  みじめなものたちの明日――
『風と共に去りぬ』における労働・パターナリズム・所有
権田建二

5  技術と主体――『レミーのおいしいレストラン』に
表象される労働  上原正博

6  揺れる白人男性ブルーカラー労働者
――「疎外」と「包摂」の間で  南修平

7  なぜぼくらは創造的な格差社会にいるのか?
――DJにみる労働・創造・資本主義  源中由記

第三部 自己言及する労働表象

8  太平洋という作業場
――『タイピー』の中でせめぎあう贈与経済と市場経済
下河辺美知子

9  家内労働者という種族
――生の境界とヘンリー・ジェイムズ  新田啓子

10  『ダンボ』と労働
――ディズニーのニューディール表象  舌津智之

11 報われない「労働」――『マイ・フェア・レディ』に
おける二種類の情動   日比野啓

著者プロフィール

日比野 啓(ヒビノ ケイ) (編著)
アメリカ演劇。成蹊大学文学部教授。
「アメリカ合衆国のレヴュー」(『ステージ・ショウの時代』
[2015年、森話社]所収)、
「松竹新喜劇とはどんな演劇だったのか」
(『商業演劇の光芒』[2014年、森話社]所収)、
「『解つてたまるか!』を本当の意味で解る為に
――福田恆存の「アメリカ」」(『日本表象の地政学―
海洋・原爆・冷戦・ポップカルチャー』[2014年、彩流社]所収、
「(小声で言ってみる)アメリカの新しい音楽劇について」
(『文学』第15巻第2号)など。

下河辺 美知子(シモコウベ ミチコ) (編著)
成蹊大学文学部教授。
アメリカ文学・文化および精神分析批評。
著書・訳書・論文
『モンロー・ドクトリンの半球分割:
トランスナショナル時代の地政学』(編著、彩流社、2016年)、
『グローバリゼーションと惑星的想像力:恐怖と癒しの修辞学』
(みすず書房、2015年)、
『トラウマの声を聞く:共同体の記憶と歴史の未来』
(みすず書房、2006年)、
『歴史とトラウマ:記憶と忘却のメカニズム』(作品社、2000年)、
『アメリカン・テロル』(編著、彩流社、2009年)、
『トラウマへの探求:証言の不可能性と可能性』
(共訳編、作品社、2009年)、
『トラウマ・歴史・物語:持ち主なき出来事』
(キャシー・カルース著、訳書、みすず書房、2005年)ほか。