セクシュアリティとヴィクトリア朝文化
著訳者名 | 田中孝信 編著 /要田圭治 編著、他 |
副題 | |
書名ヨミ | セクシュアリティトヴィクトリアチョウブンカ |
仕様/ページ数 | 四六判/上製/416ページ |
定価 | 4,200円+税 |
ISBN | 978-4-7791-2277-4 |
出版年月日 | 2016/12/28 |
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「抑圧的」と語られながら、セクシュアリティのイメージが溢れていたヴィクトリア時代。多彩な視点から、19~20世紀初頭の「性の言説」を捉え、現代にも影響を与え続ける「ヴィクトリア朝文化とセクシュアリティの関係」に迫る。
目次
序章 横溢するセクシュアリティ
【田中 孝信】
第1章 マルサス以降──性は個人と人口をつなぐ
【要田 圭治】
第2章 「不適切な」議題と急進派女性ジャーナリスト、イライザ・ミーティヤード――1847年スプーナー法案(誘惑・売春取引抑制法案)の行方
【閑田 朋子/日本大学文理学部教授】
第3章 「模倣」する「身体」──『アグネス・グレイ』における動物・身体・欲望の表象
【侘美 真理/東京藝術大学音楽学部准教授】
第4章 髪と鏡――メドゥーサとしてのバーサとそのセクシュアリティ
【本田 蘭子/広島大学非常勤講師】
第5章 欲望の封印から充足の模索へ──エリス・ホプキンズとヴィクトリア朝中期の性の葛藤
【市川 千恵子/茨城大学人文学部准教授】
第6章 「現代バビロンの乙女御供」──ウィリアム・T・ステッドの少女売春撲滅キャンペーン
【川端 康雄/日本女子大学文学部教授】
第7章 ジャーナリズムとセクシュアリティの世紀末──オスカー・ワイルドの自己成型
【原田 範行】
第8章 イースト・エンドと中国人移民――世紀転換期のスラム小説にみる異人種混淆
【田中 孝信】
第9章 D. H. ロレンス『息子と恋人』のセクシュアリティと(ポスト)ヴィクトリア朝
【武藤 浩史/慶應義塾大学法学部教授】
著者プロフィール
田中 孝信(タナカ タカノブ) (編著)
大阪市立大学大学院文学研究科教授。
【著書】
『ディケンズのジェンダー観の変遷──中心と周縁とのせめぎ合い』(音羽書房鶴見書店、2006年)、『ヴィクトリア朝の都市化と放浪者たち』(共編、音羽書房鶴見書店、2013年)ほか
要田 圭治(カナメダ ケイジ) (編著)
広島大学大学院総合科学研究科教授。
【著書】
『ヴィクトリア朝の生権力と都市』(音羽書房鶴見書店、2009年)、
『ヴィクトリア朝の都市化と放浪者たち』(共編、音羽書房鶴見書店、2013年)ほか
原田 範行(ハラダ ノリユキ) (編著)
東京女子大学現代教養学部教授。
【著訳書】
『風刺文学の白眉──「ガリバー旅行記」とその時代』(NHK出版、2015年)、『召使心得 他四篇──スウィフト諷刺論集』(平凡社ライブラリー、2015年)ほか