新カナダ英語文学案内



著訳者名藤本陽子 著 /堤 稔子 編、他
副題
書名ヨミシンカナダエイゴブンガクアンナイ
仕様/ページ数A5判/並製/343ページ
定価2,800円+税
ISBN978-4-7791-2271-2
出版年月日2017/3/22


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博覧強記にして研究の道半ばにして早世した、希代のカナダ文学研究者が遺したマイケル・オンダーチェ論を始め、多文化主義国家カナダのマイノリティ作家を、社会・文化的背景を含めて論じた多面的な著作集成。

目次

序文に代えて

マイノリティ文学からポストコロニアル文学へ

第一部 21 世紀に向かうカナダ文学史

   英系カナダの文学

   作品紹介
キャロル・シールズ
ティモシー・フィンドリー
ヤン・マーテル
キャサリン・ゴヴィエ
マーガレット・アトウッド
アリステア・マクラウド
アリス・マンロー
ウィリアム・ギブスン 他

   多文化と多文化主義のはざま:カナダ文学再考

   過去へ、現在へ:新世紀カナダと文化の力

第二部 マイケル・オンダーチェ

   オンダーチェの『ビリー・ザ・キッド作品集』

   「父」なる故郷:
Running in the Family(『家族を駆け抜けて』)
に見る自伝性の破綻

   English Patient( 『イギリス人の患者』)を
「読む」
   オンダーチェの遠近法
── Anil’s Ghost を契機として

第三部 多文化主義国家の英語文学

   ある起源の物語
──トマス・キングの「インディアン」と
コロンブス神話

   寄宿学校の爪痕
──カナダの先住民作家と英語の関係

   作品紹介
ローレンス・ヒル
ポーリーン・ジョンスン
ビアトリス・カルトン・モニジェー
カレン・レヴァイン
ロイ・キヨオカ
ジョイ・コガワ
ケリ・サカモト
ディオンヌ・ブランド
シャイアム・セルヴァデュレイ 他

   『美しき敗者たち』
──レナード・コーエンの華麗なる孤独

   アニタ・ラウ・バダミのインド、あるいはカナダ

   ハイフンからの眺め
──フレッド・ワーとカナダ文学の文脈

   講演
ホーム・アンド・アウェイ
移民作家の故郷とは

付録
英語論文 The Structure of Joy Kogawa’s Obasan

著者プロフィール

藤本 陽子(フジモト ヨウコ) (著)
元早稲田大学文学学術院教授。
東京外国語大学卒。
早稲田大学文学研究科博士課程単位取得退学。
在学中にトロント大学に留学し、修士号取得。
専修大学文学部助教授、
早稲田大学第一・第二文学部助教授を経て
同教授となる。
1990年代から日本語と英語の両方で精力的に研究、
執筆活動を行い、21 世紀に入ってから
ロンドン大学客員研究員、国際学会でも多数発表。
研究対象はカナダ文学に限らず米文学や、
水村美苗にも及ぶ。
2011年に病で急逝するまで、10年あまりにわたり
「北海道新聞」で連載を担当し、
広くカナダ文学・文化の普及にも務めた。
著訳書に『現代カナダを知るための57章
エリア・スタディーズ』(執筆、
飯野正子・竹中豊 編著、明石書店、2010年)、
『はじめて出会うカナダ
日加修好80周年,カナダと日本を知るために』
(分担執筆「4 カナダの文学」日本カナダ学会/編、
有斐閣、2009年)、
『家族を駆け抜けて (カナダの文学)』
(マイケル オンダーチェ 著、
藤本陽子 訳、彩流社、1998年)などがある。

堤 稔子(ツツミ トシコ) (編)
桜美林大学名誉教授。
日本カナダ文学会顧問・元会長。
東京女子大学、米国ワシントン大学卒(Ph.D.)。
著書:
『カナダの文学と社会』(こびあん書房、1995年)、
『日本とカナダの比較文学的研究』
(共著、文芸広場社、1985年)ほか。

中山 多恵子(ナカヤマ タエコ) (編)
元在日カナダ大使館広報部。
出版・映像担当として、カナダ文化の紹介と
理解促進、日加交流に努める。

馬場 広信(ババ ヒロノブ) (編)
早稲田大学、青山学院大学ほか非常勤講師。
比較文化(文学・動画)、博士(文学)。
早稲田大学文学研究科にて、藤本陽子指導の下、
博士論文「アトム・エゴヤン作品に見る
カナダのアルメニア人表象:
映画『アララトの聖母』を中心に」を執筆。