子どもの本がつなぐ希望の世界
著訳者名 | 日本国際児童図書評議会40周年記念出版委員会 編 /早川 敦子 監修、他 |
副題 | イェラ・レップマンの平和への願い |
書名ヨミ | コドモノホンガツナグキボウノセカイ |
仕様/ページ数 | 四六判/並製/232ページ |
定価 | 2,200円+税 |
ISBN | 978-4-7791-2220-0 |
出版年月日 | 2016/4/8 |
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JBBYの創立40周年企画展示を基に、レップマンの生涯、IBBYと「国際アンデルセン賞」について紹介。世界中の子どもたちに「読書の喜び」を伝えるIBBYとJBBYの活動をとおして、「子どもの本」について考える。
目次
一粒の種から――子どもの本がつなぐ世界【早川敦子】
▼第1部 イェラ・レップマンとIBBYの誕生
「子どもたちに本を」
──イェラ・レップマンの人と仕事
【眞壁伍郎/新潟大学名誉教授】
荒れ地からの出発
──IBBYの原点
▼ミュンヘン国際児童図書館展示資料(JBBY40周年記念展示パネル)より
世界に開かれた「本の城」
──ミュンヘン国際児童図書館
【クリスティアーネ・ラーベ/ミュンヘン国際児童図書館館長】
▼第2部 国際アンデルセン賞──子どもの本のノーベル賞
国際アンデルセン賞
──IBBYの理念の体現
【宇野和美/翻訳家】
温かい網に包まれて
──受賞までの道程
【上橋菜穂子/2014年国際アンデルセン賞作家賞受賞】
物語の木、あるいは、上橋菜穂子論のための素描
【宮川健郎/武蔵野大学教授・JBBY副会長】
想像する力
【デイヴィッド・アーモンド/2010年国際アンデルセン賞作家賞受賞】
▼第3部 JBBYの歩み、そしてこれから
私にとってIBBYとは
──いま「3・11絵本プロジェクトいわて」とともに
【末盛千枝子/「3.11絵本プロジェクトいわて」代表】
世界地図が変わりゆくなかで
──私たちに問われていること(IBBY/JBBY元会長 島多代氏に聞く)
JBBYの歩み【板東悠美子】
著者プロフィール
日本国際児童図書評議会40周年記念出版委員会(ニホンコクサイジドウトショヒョウギカイヨンジュウシュウネンキネンシュッパンイインカイ) (編)
一般社団法人 日本国際児童図書評議会/
JBBY(Japanese Board on Books for Young People)
国際児童図書評議会(IBBY)の
「子どもの本を通しての国際理解を」という理念に共鳴して1974 年に設立。
以来、会員のボランタリーに支えられ、IBBY の日本における窓口として、
また、広く子どもの本に関する国際協力の対外機関として、
国内外でさまざまな活動を行なう。
早川 敦子(ハヤカワ アツコ) (監修)
津田塾大学教授。JBBY 理事を歴任し、JBBY 前副会長(2011~15)。
専門は20 世紀の英語圏文学および翻訳論など。
◉著書:
『翻訳論とは何か――翻訳が拓く新たな世紀』(彩流社、2013)、『〈終わり〉への遡行──ポストコロニアリズムの歴史と使命』(共著、英宝社、2012)、『世界文学を継ぐ者たち――翻訳家の窓辺から』(集英社新書、2012)、『吉永小百合、オックスフォード大学で原爆詩を読む』(集英社新書、2012)、ほか
◉訳書:
A. A. ミルン『こどもの情景』(パピルス、1996)、エレン・チェスラー『マーガレット・サンガー──嵐を駆けぬけた女性』(日本評論社、2003)、ブライアン・シブリー『クマのプーさんの世界』(岩波書店、2003)、エヴァ・ホフマン『記憶を和解のために──第二世代に託されたホロコーストの遺産』(みすず書房、2011)、ロジャー・パルバース『驚くべき日本語 (知のトレッキング叢書)』(集英社インターナショナル、2014)ほか。
板東 悠美子(バンドウ ユミコ) (監修)
JBBY会長(2013~)。
専門は翻訳・絵本研究。
児童書出版社で海外著作権の業務担当。エージェントとして日本の児童書を海外に紹介する仕事に携わった後、JBBY 事務局長、JBBY 理事を歴任。
JBBY 事業「子どもの本・1920 年代展」(1991)やヨーロッパにおける「日本の子どもの本歴史展」(1993)などの企画やカタログ編集を担当。
ビアトリクス・ポター・ソサエティ会員。