〝二人のプリンス〟と中国共産党
著訳者名 | 河 信基 著 |
副題 | 張作霖の直系孫が語る天皇裕仁・張学良・習近平 |
書名ヨミ | フタリノプリンストチュウゴクキョウサントウ |
仕様/ページ数 | 四六判/並製/312ページ |
定価 | 2,500円+税 |
ISBN | 978-4-7791-2189-0 |
出版年月日 | 2015/11/30 |
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日中の悲劇は張作霖の爆殺から始まった! 1921年張学良の訪日で二人のプリンスの交誼は始まり、張作霖の暗殺で途絶えた。歴史から〝消された〟かに見えた張一族の末裔として、祖父・学良の足跡を甦らせ、日中関係の錯綜する歴史を描く。
目次
プロローグ──平和へのひたむきな願い
1 貴公子張学良と皇太子裕仁の交誼
2 張若飛のこだわり
第1章 張作霖暗殺に激怒した天皇裕仁
1 外圧依存の東アジア型ナショナリズム
2 関東軍過激派のテロ
第2章 「抗日」を大義にした貴公子・張学良
1 蒋介石にあしらわれた貴公子
2 毛沢東を意識
3 張学良と周恩来の秘密会談
4 西安事変の真実
5 第二次国共内戦の隠れた主役は旧東北軍(奉天軍)
第3章 キリスト教に改宗しようとした昭和天皇
1 人間・裕仁のイニシアチブと平和憲法
2 聖書講義を受けた昭和天皇夫妻
3 東條らの合祀を知り、靖国神社参拝を拒否
第4章 習近平と安倍晋三の遠くて近い関係
1 世襲政治家のプライド
2 先代、先々代の怨念を背負った習、安倍
第5章 ユーラシア大陸の新勢力図──「ドイツ帝国」vs ロシア、中国
1 EUの夢の実験、スープラ・ナショナリズムの盲点
2 ドイツ一人勝ちの背後に〇・〇一%の寡頭支配
3 西に伸びる「一帯一路」とウクライナ情勢
第6章 中国が米国を追い抜く日
1 グローバリゼーションの落とし穴
2 格差拡大にすくむ「先進国」
3 アジアインフラ投資銀行(AIIB)ショック
第7章 「米中新型大国関係」は歴史の一プロセス
1 衰退する米国
2 日米同盟の黄昏
3 二者択一の日本経済
第8章 習近平主席と平成天皇の静謐な対話──刻まれた戦争体験
第9章 「習近平暗殺計画」の深層
1 転換期の中国経済と「一路一帯」
2「経済はすべてを圧倒する」
3 江沢民の偏向「三個代表」
4 腐敗撲滅運動の闇と薄煕来事件
5「太子党」の宿命
6 習近平の中の「第二次天安門事件」
エピローグ──張四代の系譜と夢
1 国境を超えた愛
2 父を人質に取られた「貴公子」張義
3 周恩来総理の口添えで日本に「一時帰国」
4 半世紀の時空を超えた「救国の英雄」
5 張学良は秘密共産党員であった
6 中国に戻らなかったのは何故か
著者プロフィール
河 信基(ハ シンギ)
(ジャーナリスト)
『韓国を強国に変えた男 朴正煕
――その知られざる思想と生涯』(光人社NF文庫)、
『酒鬼薔薇聖斗の告白――悪魔に憑かれたとき』(元就出版社)、
『代議士の自決――新井将敬の真実』(三一書房)、
『韓国IT 革命の勝利』(宝島社)、
『金正日の後継者は「在日」の息子
──日本のメディアが報じない北朝鮮「高度成長」論』(講談社)、
『証言「北」ビジネス裏外交
──金正日と稲山嘉寛、小泉、金丸をつなぐもの』(講談社)ほか。